純愛100％ ページ21
守沢先輩と遊園地に行った後。
先輩とはよく顔を合わせていた。
その理由の１つ、どうしてか守沢先輩に流星隊の専属プロデューサーになって欲しいといわれたこと。
別に断る理由もなかったから、快く引き受けた。
いつの間にか守沢先輩には心を開いていたんだと思う。
そんなことを思い起こしていたプロデュース終了後。
「A、送っていこう！夜道は危ないしな！」
いつかと同じように、そう声をかけられた。
他のメンバーはもう帰ってしまったのか、レッスン室には誰もいなかった。
そうですね、と短く返事をし、帰る支度を始めた。
満天の星空。
いつかにみた流星群を思い出す。
隣を歩く守沢先輩は、さりげなく、私の歩幅に合わせてくれている。
沈黙が流れる中、ふと、守沢先輩は歩を止めた。
「....先輩、どうかしました.....、？」
拳を握りしめ、俯向く先輩。
あの、と声をかける少しの前。
「A。」
「どこか、痛いんですか？」
強く握り締められた拳。
「ああ。心臓が、痛い。どうしようもない、くらい。」
病気か何か？救急車を呼んだほうがいいのかな、と駆け寄った瞬間。
暖かな体温に包まれた。
「A....、好きだ。」
かつて悩まされ続けた好き、という二文字。
「...、え、っと」
「すまない。少し、このままで、」
こんなに弱々しい先輩は初めて見た。
いつもは燃えるハートがなんちゃらって元気にしてた守沢先輩が。
「先、輩、私...わかんないんです。深海先輩に、守沢先輩に好きな人がいる、って。聞いた時、どうしても心臓が、痛くて、でも、私。その気持ちに気がつかないフリ、してたんです。逃げてたんです。.....だから....」
そういえば、守沢先輩は、私を抱きしめる力を強めた。
苦しいくらいに。でもそれが心地よくも感じて。
私にも、答えは出てる。
いつの間にか、惹かれてたんだ。
守沢先輩に。
「A。ずっと前から、お前が好きだった。」
「...先輩、私。過去形は受け付けないですよ」
ふっ、と顔を上げた先輩。
もう一度ふわっと柔らかい笑みを浮かべ、もう一度。
「A。好きだ。大好きだ！」
「はい、私も、大好き、ですよ。守沢先輩」
キラキラ光る星空の下。
先輩、大好きです。
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栗花落(プロフ) - 赤月セレンさん» わあ！ありがとう！めちゃめちゃ嬉しいよ〜！これからも頑張るね！ (2019年6月13日 21時) (
レス) id: 51e8fee58f (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 楓怜だよ！！（）読んでみたけど、すごい良かった…文章の書き方とかめちゃくちゃ尊敬するレベルで上手くて羨ましい！これからも更新頑張ってね(o^^o) (2019年6月13日 19時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：栗花落 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ff87f367d51/
作成日時：2019年4月29日 22時
