純愛40％ ページ15
「....あの、さ。A。」
「、どうしたの、真緒くん。」
流星隊のプロデュース中、忘れ物をしたのに気がつき、申し訳ないと何度も言いながら取りに来たのだ。
久しぶりに二人きりになった教室。
二人きりといえど、真緒くんはもう彼女持ち、ということ。
「あの時の、返事。してなかったよな。」
「別に、いらないよ。」
俺、全部話したいんだ。聞いてくれないか、なんてうつむき気味に行った真緒くん。
うん、て短く返事をすれば、安心したような笑みを浮かべた。
「俺、本当はAのこと、ずっと好きだったんだ。
入学した時から。でも、俺、Aに好きって言われるまで、ずっとAは守沢先輩が好きなんだと思ってた。叶わない恋だって、勝手に決めつけてた。
一年の終業式の時さ、俺。本当はAに告ろうって、決めてたんだ。
でもさ、なんか急に恥ずかしくなっちゃって.....根性なし、だよな。
最低な男だ。」
真緒くんの全部を聞いて、息が詰まりそうになった。
心臓も、小さくしか動いてないように感じた。
いや、もう動いていないみたいに。
息苦しくて、溺れたみたいに。
「でも、さ。今更かもしれないんだけど.....俺、Aのこと、好き
その言葉を聞いた時。
やっと、やっと救われたって。
堰を切ったみたいにとめどなく溢れてくる涙。
それは真緒くんも同じだったみたいで。
「真緒くん、あり、がとう...、私、これで初恋.......、」
サヨナラ、できるよ。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 44人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「あんスタ」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
栗花落(プロフ) - 赤月セレンさん» わあ！ありがとう！めちゃめちゃ嬉しいよ〜！これからも頑張るね！ (2019年6月13日 21時) (
レス) id: 51e8fee58f (このIDを非表示/違反報告)
赤月セレン(プロフ) - 楓怜だよ！！（）読んでみたけど、すごい良かった…文章の書き方とかめちゃくちゃ尊敬するレベルで上手くて羨ましい！これからも更新頑張ってね(o^^o) (2019年6月13日 19時) (レス) id: f86cb701a2 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：栗花落 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/ff87f367d51/
作成日時：2019年4月29日 22時
