赤い糸２

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花「横尾くんの団扇見てよ〜！
かっこよくない？」



「う、うん！そうだね(笑)」





たしかに渉の団扇は爽やかな笑顔で、

私の知ってる渉ではなかった。





それに比べて高嗣くんは……





ん〜〜〜



髪の毛短すぎません？？




なんでこんなに短いときに

団扇の撮影したのかな？




ま！かっこいいけどさ！！








私と花穂は

そのままドームの中へと入った。





高嗣くんからもらったチケットは

一階のスタンド席の前の方。





ライブなんて初めてだし、

ここにいるファンの子みたいに

自分たちはお金を払って

当選して来たわけじゃない。





だから、一番うしろの

天井席でいいって言ったのに、

こんなに見やすい席を用意してくれて…




なんだか申し訳ないな…






けど、私もファンクラブに入ったから

来年もしまたライブがあったときは

自分で当てた席で入ろうって決めたんだ。








時間になり、モニターに

キャラクターのアニメみたいのが始まった。




あれが高嗣くんが言ってた

スクリーマーズ！！



可愛い〜！！//






花「緑のが二階堂くん？」



「うん！ニカメロンって言うんだって！」






モニターが映りだされたことにより

なんだか一気に緊張してきた。





だってMV撮影のときチラッとは見たけど、

アイドルをしている生の高嗣くんを見るのは

今日が初めてなんだもん。





会場を見ると

緑色のペンライトを持っている子は

もちろん大勢いるわけで…



この子達はみんな高嗣くんのことが

大好きで応援しているんだって痛感した。





私は…


そんな高嗣くんの彼女なんだよね。



なんだか不思議な感じ。








『キャーッ！！！』







耳が壊れるくらいの音楽と歓声の中

登場したキスマイ。




サングラスをつけたメンバーが

ひとりひとり登場する。






……高嗣くんっ！





高嗣くんも

いつもプライベートでつけてるような

サングラスをつけて登場した。





………



…………かっこいいっ！///





バリバリにダンスして

カッコつけてる高嗣くんが

とてもキラキラとしていて

正真正銘のアイドルそのものだった。









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