君の笑顔９

322 ページ40

.




それから一週間後




毎日のように続いてるドラマ撮影に

今日も行く準備をしてると…





2「な〜、ホントに行くの〜？」



「行かないとでしょ(笑)」



2「いい？ぜったい一回で終わらせてよ！」






昨日からずっと

こんなことを言ってるニカちゃん




そう、


今日は相手役の玉ちゃんとの

キスシーンを撮影する日




私もずっと緊張している






2「だいたい玉は
いちいち報告してくんなっつーの！」



「報告？」



2「昨日のリハ中にさ〜」





〜〜〜





t『ふふふふ〜ん♪』



M『あれ？なんか玉、
ご機嫌じゃない？笑』



t『いよいよ明日なんだよね〜』



M『明日？なんかあるの？』



t『Aちゃんとね〜(笑)』






ピクッ




Aの名前を言う玉の声に

俺の耳がすかさず反応する





M『あ、ドラマの撮影？』



t『そうそう、いよいよあるの、
…キスシーンが(笑)』



2『はぁ！？？』



s『うわっ、びっくりした〜
もう、ニカどうしたの？』



t『アハハ、地獄耳だね〜(笑)』



2『キスシーン…
撮るの明日なの？』



t『あれ？Aちゃんから
聞いてなかった？笑』



2『…何も聞いてない』



t『まぁ、仕事だし！
仕方ないよね〜(笑)』





そう言って、その後のリハ中も

ずっと鼻歌なんか歌ってノリノリの玉と、


そんな玉をみて複雑な気持ちの

イライラする俺がいた。






〜〜〜





そ、そんなことがあったのか…(笑)






2「だいたいお前も
キスシーンあるなら言えよな！！」



「べ、別に言うほどのことでもないかと…」





ていうか、

今の話聞いてたら


ニカちゃんの耳が勝手に反応しただけで、


別に玉ちゃんは

ニカちゃんに報告してなくない？笑





2「はぁ〜〜、
やっぱり自分の女が他の男と、
しかもメンバーとキスするとか…
行かせたくねーわ〜〜」





こうなるから

報告したくなかったんだよ…(笑)




“ 自分の女 ” っていう言葉に

少しだけドキってしちゃったけど…//





「わ、私だって緊張してるんだからね！
玉ちゃんに自分からキスするとか…」



2「は！？
Aから玉にすんの！？」



「うん…」





生徒役の私が

先生役である玉ちゃんが寝てるところに

キスするっていうシーンだからね…




ぜったい寝顔美しいじゃん…！！





.

323→←321

→ 目次へ｜作品を作る｜感想を書く
他の作品を探す