#205 太陽が登った ページ5
ハリー「僕は自分の杖のほうが気に入っているから…」
ハリーは二つに折れた杖を取り出した。
ニワトコの杖を壊れた杖に向けて「レパロ！直れ！」と唱えた。
杖は再びくっついた。
ハリーは直った杖を握った。
『「杖のほうが持ち主の魔法使いを選ぶのじゃ」オリバンダーから言われたことある？』
ハリー「あ、ある」
ハリーは直った杖を見た。
杖と手が再会を喜びあっているかのようだ。
ハリー「僕が自然に死を迎えれば、杖の力は破られるんだよね？」
『そうだよ』
ハリー「この杖を僕は持ってたくない。A、君がこの杖を持っててくれ」
『好きにしていいの？』
ハリー「はい」
私はハリーからニワトコの杖をもらうと、折った。
『最強の杖なんてこうしちゃえばただの不良品さ』
私はニワトコの杖を橋の下に投げた。
落下していく元最強の杖を見ることもせず、私は三人に微笑む。
『杖が持ち主を選ぶ。オリバンダーの十八番(おはこ)だよ』
私はバサバサと音を立てながらすこし空中に浮いた。
翼は正常に動くみたいだ。
ハー「A、あなたは神話に出てくる兄イカロスの妹なの？」
『そうだよ』
ハー「私、どこかの本で見たことあるの。ずっと言いたかったの」
翼を動かすことをやめて地面に足をついた。
ハー「あと…ホグワーツは」
『何の問題もないよ。修復作業は時間かかるとおもうけどね……そんな悲しい顔しないで。みんな生きてるじゃない』
フレッドもトンクスもリーマスもセブルスも生きてる。
『怪我をした生徒達に回復薬を作らないといけないから、もういかないと。ほら、三人も怪我して…』
三人の顔を見ると、三人とも目を大きく開けていた。
私の背後を見て驚いている。
ハリー「A……振り返って見て」
ハリーは私の背後を見たままそう言った。
私は振り返った。
___え？
なんで、ここにいるの？
ゆっくりとした歩みでこちらに近づいてくる人。
私に向かって微笑む変わらない彼の姿。
彼は死んだはずだ。
ここにいるわけない。
なのに___ここにいる。
サラ「A！」
あぁ……
彼の声だ。
私は全速力で彼のもとへ走った。
息を大きく吸って走りながら彼の名前を叫ぶ。
『サラザール！』
そして彼に飛びついた。
太陽が登ったんだ。
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こ - うおおおおおお最高でしたありがとうございました (2023年3月27日 15時) (
レス) @page20 id: 991a92c757 (このIDを非表示/違反報告)
アニマトロニクス(プロフ) - 最後の最後まで素晴らしい作品でした！食人鬼さんの作品に出会えてとても良かったです。 (2018年10月4日 6時) (レス) id: 538062cc7f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - なるほど、質問に答えて頂きありがとうございました！ (2018年9月8日 21時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
名無し61903号(プロフ) - ぴのさん» 歳は取りません。しかし、主人公の精神年齢が低いのです。 (2018年9月8日 21時) (レス) id: f947700d9f (このIDを非表示/違反報告)
ぴの(プロフ) - 完結おめでとうございます。とても感動しました。質問なのですが、不老不死だと歳を取らないと言うことでしょうか？ (2018年9月8日 19時) (レス) id: 3707f5c19b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：食人鬼 | 作成日時：2018年8月31日 11時
