3夜目 ページ3
子供「お兄さん、だぁれ?」
小さな女の子は見た事のない後ろ姿を見てそう言った
幽霊使い「君は此処の家の子?」
黒いコートをきた青年が振り返った
子供「うん」
幽霊使い「眠れないの?」
幽霊使いはしゃがんで子供と同じ目線になる
子供「お母さんに本を読んでもらったの。その本が怖くて…」
泣き出しそうになる女の子の頭に幽霊使いの手がのる
幽霊使い「そっか、それじゃあ僕が楽しい夢を見せてあげよう」
子供「楽しいゆめ?」
幽霊使い「うん、そうだよ。君はどんなお話が好き?」
子供「えっと、お姫さまのお話!」
幽霊使い「よし、僕に任せて!とっても楽しい夢を見せてあげよう」
彼は胸を張ってそう言った
女の子に案内されて幽霊使いは子供部屋に来た
幽霊使い「僕は君に夢を見せてあげるから、替わりに僕と2つのお約束してくれる?」
女の子をベッドに入れながら幽霊使いは言う
子供「うん!」
幽霊使い「1つ目は僕のことをお母さん達に言わないで欲しい」
子供「うん!」
幽霊使い「もう1つは、もし君の時間が停まっちゃったら、僕のところに来て欲しいんだ」
子供「?」
女の子の訳がわからないと言う顔に幽霊使いはクスリと笑った
幽霊使い「お休み、今宵はよい夢を」
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作者名:ソレル | 作成日時:2017年11月4日 18時