MoonDust_34 ページ36
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返信してからすぐ、お風呂に入った。
お風呂から上がって、LIMEを確認すると
通知が2件
貴「白膠木さんにはLIMEはまだ教えてないし、誰だろ…」
誰からかはある程度予想つくけどね。
【そろそろ、大阪に着く頃か?】
【落ち着いたら連絡しろよ】
やっぱり、銃兎さんだ。
心配してくれてるのかな?
貴「今は、22:30過ぎたとこか。
この時間なら銃兎さんは…起きてるな。」
電話するのは初めてだけど
一人暮らし初日だし、少し寂しいから
声が聞きたい。
《Prurururu…》
銃「…はい。入間です。」
貴「あ、銃兎さん?連絡遅くなってすみません」
銃「あぁ、Aか。」
貴「はは、なんか、電話するの初めてで緊張しますね」
銃「ふっ、緊張か。まぁ、確かにな。」
貴「こっちには15時30頃着いて、
荷解きもある程度片付いたよ」
銃「随分早く終わったんだな。」
貴「あ、それがね…
前に話したこっちで出来た友達が快く手伝ってくれて…」
銃「…この前の男の事か?」
貴「うん、今日こっちに来ることは
言ってあったからわざわざ手伝いに来てくれたの」
銃「お前な…そう簡単に男を家に上げるもんじゃねぇ。」
貴「友達なのに…??」
銃「お前はそう思ってても相手はどうか分からねぇだろ。
…この距離じゃ守ってやれねえからな?」
貴「なんか、銃兎さんって意外と
面倒見良いし心配症だし優しいよね。」
銃「大人をからかうな。こっちは真剣に話してんだぞ。」
貴「分かってるよ、でも、心配されるのは
やっぱりまだなんか慣れないし、嬉しすぎるから」
銃「はぁ…ったく。明日もまた忙しいんだろ?
そろそろ寝ろ。」
貴「はーい、じゃあ、また連絡するね」
銃「あぁ、たまには理鶯にも連絡してやれよ。」
貴「うん、おやすみなさい」
銃「おやすみ。」
《ツーツー》
やっぱり銃兎さんの声聞くと安心する。
お兄ちゃんが居たらこんな感じなのかな。
一人暮らし、不安だったけど
何とかやって行けそうだ。
ベッドに置いておいた
黒いウサギを抱きしめながら
私は瞼を落とした。
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作者名:夢乃叉優芽 | 作成日時:2023年3月11日 22時