21話 ページ23
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「 う………… 」
……例の紙を開く
これで…これでプレッシャーから解放される
音を立てて膝から崩れ落ちた、それは……
「 ……う、受かったぁ…………! 」
家のポストの前で合格通知を見て安堵で力が抜けてしまったからである
これで残りの学生生活は平穏に送れる……
そして_
「 A 」
「 夏目くん…… 」
「 受かったノ? 」
「 あたぼーよ! 」
心配してわざわざ来てくれたんだろう
そんな夏目くんに
グットポーズをしながらドヤ顔で応えた
もちろん夏目くんは私に一瞬嫌そうな顔をしたけれど、やるじゃん、と褒めてくれた
「 来年は夏目くんだよ 」
「 ボクはAと違って日頃から真面目だから余裕だヨ? 」
「 夏目くんは授業サボってるんでしょ??真面目って言えるのかなぁ…? 」
「 ハァ、受験が終わったらまたいつもの調子に戻ったヨ…あんなに元気なさそうだったのニ、 」
さぁ、誰が私を元気にしたんだろうね?
なんて言ってやりたかったけど夏目くんだって伝えたらそれはそれで弄られそうなのでやめておいた
夏目くんといたら、自然と明るく笑顔になる
「 まぁボクはAの笑ってる顔の方が好きだからいいけド 」
やっぱり私は、
ずっと夏目くんが好きだったんだ
私の中で決意が固まった気がした
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*SSU* - 続き楽しみっ!(^々^)ゝ !/ \ (2020年4月20日 23時) (レス) id: b6be28c7e2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:あさぎ | 作成日時:2017年11月16日 19時