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38個目 ページ38
トントン side
A「とりあえず部屋入ってください。」
トントン「おう、」
部屋に入ると、ぐるりと1周見回す。
特に目を引くものもないかな、と思っていれば机の上の写真立てに目が止まる。
トントン「...写真？」
A「あぁ、友達です」
写真立ての方を見て、どこか悲しげに教えてくれた。
3人で映っているが、家族ではないらしい。
家族に裏切られたのに怒りもしなかったって聞いたからあんまり家族へ対する愛は無かったのか、と勝手に思っていると机の上に家族の写真が散らばっていた。
トントン「...裏切られたもんなのによくもそこまで出来るな」
A「お姉様が悲しみますからね」
トントン「お姉様お姉様って...お前ほんまにセシルに執着してんな」
A「...別に、執着って訳では無いです」
トントン「そんなにセシルのこと好きなん？」
A「...どうでしょうね」
彼女の瞳が揺らぎ、これ以上聞きはしなかった。何となくオスマンが嫌う理由が分からなくもない。
...何でもかんでも濁されるの嫌いやしな、あいつ。
トントン「そんな警戒せんでもええやん。大丈夫やって」
A「...」
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作者名：くるす*
| 作成日時：2018年2月28日 23時
