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37個目 ページ37
トントンside
A「...何ですか」
トントン「飯。持っていったろ思うてな」
A「後で食べに行こうと思ってたので大丈夫です。」
ふんわりと笑ってみるが、エーミールのように打ち解ける雰囲気は見えない。
それどころか、エーミールと会っている事すらも分からない。
演技なのかもしれない。
どちらかが嘘なのかもしれない。
悪魔の取り引きを聞いてから真相が知りたくて仕方なかった。
トントン「ええやん？持ってきたし。食べてや。」
A「...」
トントン「な？」
わかりやすく顔を歪める彼女に普通なら自分も顔を歪めるところだが、今はそんなことしてられない。
彼女の返答を待った。
A「...嬉しいけど気持ちだけでいいです。」
トントン「そ。ちょっと話しようや。」
A「...なんですか急に。」
トントン「別に？」
幹部が冷たい態度を取っているからか、急に優しくされて彼女が警戒しだす。
あの時、外交であった時は警戒の文字が見えなかったのに。あれは別人だったのだろうか。
トントン「...」
そう言えば、彼女の片目の青色が少し薄くなった気がする。
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作者名：くるす*
| 作成日時：2018年2月28日 23時
