転校生ちゃんの秘密っ！2【あんスタ】

貴方side ページ25

『…………』





授業が終わり、昼休みを迎えた時。



私は悩んでいた。




『…………』




悩みの理由は1つ。




私の横に静かに佇む前髪上げ男のことだった。






彼の存在に気付いたのはついさっき。



昼を告げる鐘で私は起きた。


確か私が寝始めたのって2時限目だったし、多分めっちゃ寝ちゃってたんだろうな〜と思ってたけど、ある意味好都合だった。



昼ってみんな大体食堂なり購買なりに行って、教室は人少なくなるからさ、喋りかけられたりすることもないかなー……なんて




思ってたのに



このざまですよ((((




上げ男ってばチャイムなった途端私のとこ気やがって……


なんなの、実は私のこと好きなの？？((


なんかそれからずっと見つめられてるし


今動いたら絶対起きてるってバレるし



身動き取れない｡ﾟ(ﾟ＾ω＾ﾟ)ﾟ｡







｢…………｣


『……………』




数秒の沈黙が続いたあと



ようやく上げ男が口を開いた。




｢……………お〜い……｣




小さく、でも耳には届く程度の声でそう言っただけ。

馬鹿め……ほんとに私が寝てたら、そんなのじゃびくともせんぞ！！！((



まあ……ここで起きたりしたらめんどくさいから、もちろん寝た振りですよ。




『( ˘ω˘ ) ｽﾔｧ…』



｢………………｣







よしよし、全然気づかれてない……


このまま上げ男が諦めるまでやり過ごしてやる……



スヤスヤと小さく寝息もたて、私はいかにも、寝てますよー！って感じの空気を醸し出した。





多分このままゴリ押しすれば上げ男は折れる。



絶対諦める(謎の確信)





そうして、私が必死に寝た振りをしてる時だった。








ふと、何かが近付いてくる気配がした。

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