神の呼吸使いは、竈門兄妹の親友です！

廿壱 ページ24

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矢琶羽に刀を向け、どうするか考えていた。
技を出し、矢琶羽に攻撃しようとしても矢印が出てきて立ち位置を狂わされる…

考えていると、矢琶羽の手の目が開いてたのに閉じた。
矢印が来るとわかった。
案の定、矢印が私たちを襲ってきた。
愈史郎さんの視覚を貸してもらっているため、避けることは簡単。

避けても、矢印は消えないし刀で斬っても曲がって斬れない…
そして、矢印の上に少しでも乗れば矢印の方向にと飛ばされる。

そして、壁などに当たるとすごく痛い…
手から刀が外れそうになるが、力強く握った。
炭治郎は、手から刀が外れ腕に矢印が巻いていた。
炭治郎は、木に登り上手く回って矢印を外していた。

私は、技を使って矢印を避けていた。

A『漆の型 蛇の精』

この技は矢印に触れると、矢琶羽の精気が奪われ動きが少し鈍くる。

雑魚鬼なら、これで消えるのだがさすがは十二鬼月。
こんなことでは死なない。当たり前だ。

鈍くなったが、弱った訳ではなくまた矢印を大量に出してくる。
半分は私の方。もう半分は炭治郎の方。

A『伍の型 突風』

技を出した後は、矢印からは逃げきれて矢印も消えた。
でもまた矢印が来た。
私は考え、その矢印を技の中に入れ相手を斬ろうとした。
でも、やったことはなく上手くいくかも不安…

"やらなきゃダメ”と、そう言い聞かせ私は思いつきの技でやった。

A『拾の型 砂岩』

この技は、この世で1番刀が硬くなる。
これに矢印を巻き付けて鬼の頸を斬る。

私が斬ったと同時に炭治郎も技を使って頸を斬った。

矢琶羽はその場に倒れた。
そして、私たちもその場に倒れた。

矢琶羽は私達に頸を斬られたことに腹を立てずっと文句を言っている。
私達は立ち、炭治郎は矢琶羽に対して刀を向け私は炭治郎とちょっと離れた所にいたため、近くに行こうと刀を構え少し歩いた。

炭治郎の隣に着くと、矢琶羽は"道ずれだ”と言い私たちの体に色んな方向の矢印があった。

気づいた時には遅く、お互い矢印の方に強く動かされた。
これはさっきとは比べ物にはならない。

(これ、ヤバいやつ。
気を少しでも緩めたら、死んじゃうやつだよね？
考えないと,考えて動かないと……

さっきと同じで、技で受身をとろう。
じゃないと体が……考えたくない…)

A『参の型 引き波』

壁にぶち当たる。
でも、技を使ったおかげで少し衝撃が柔らかくなった。

ひとつの矢印が消えると、また体が勝手に動き出す。

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