#85 ページ39
なんやかんやあって引越し当日。
あの日から割ととんとん拍子に事が進み、最終的に駅から徒歩20分程の距離にある場所に落ち着いた。
Aは約束通り吉良に自転車を買ってもらったがその顔は不服そのものだった。
「性能がいいやつ買ってやっただろう」
「はいはい、ありがとうございます」
「もっと感謝の意を示せ」
「ありがとうございますぅうう」
「もういい」
寝起きなのか、頭の後ろに寝癖をつけたディエゴが段ボールを数個を手に持って降りてきた。
ディエゴの部屋の様子からして荷物の大部分がトロフィーなのは間違いないが、一回で降ろすとはさすがである。
次にやってきたのはヴァレンタイン。彼は手ぶらだった。
「あれ、大統領手ぶらなんですね」
「うむ。四次元世界にひとまず荷物を置いてきた」
「ドラ〇もんか」
あとに続いてプッチも降りてきた。彼は普通にトランクケースと、ボストンバッグを持って降りてきた。普通である。
業者のお兄さんとバケツリレーをしながら荷物を運び出し、どんどんトラックに積んでいく。
吉良が大家さんらしき人と話をしながら頭を下げている。
多分あの礼は感謝の意味だな、と吉良を見ながら突っ立っていると、DIOにダンボールで小突かれる。
「働け」
「すんません」
こうも人外が多いと、力仕事が早くに終わるもので、お兄さんが「ほんと助かりましたー！」と爽やかに笑う。好き。
「じゃあ先に新居に運んじゃいますね！」
「はい！よろしくお願いします！」
トラックを見送り、A達は荒木荘と大家さんにお礼を言うために、一度吉良の元へと集合した。
意外とこの建物は大きくて、でもどこか古臭くてなんだかんだ良い家だったと思う。全然住んでないけど。リビングも小さく感じたぐらいに住民の平均身長が高かっただけで、この家はいい家だと思う。(2回目)
「そういえばどうやって新居まで行くの」
「車だろ」
「車だが……お前らは自力で来い」
そう言って吉良が指さしたのは、カーズとDIO。
どうやら車の定員の問題で乗れないようだ。
仮に乗せたとして、車道走れとか言われても困る。
「新しい家はあっちだ。それじゃあ、現地集合で。行くぞお前達」
「はーい」
吉良の合図でみんな車に乗り込み、あっという間にその場から走り去ってしまった。
その様子を見届けたDIOとカーズは、ひとまずため息をつくと、お互いに顔を見合わせた。
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幽子(プロフ) - おさばさん» おさばさんコメントありがとうございます！こんな長々と締りのない作品を最後まで見てくださったこと感謝致します！！！！機会がありましたら別作品も読んでみてくださいね(⌒▽⌒) (2020年12月6日 21時) (
レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
おさば - 執筆お疲れさまですm(_ _)m 楽しく読ませていただきました！出会えて良かったです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
幽子(プロフ) - レーナさん» あぁぁぁああお久しぶりですレーナさんん！！これが処女作なんで次回作出来たらぜひ、、いつ出るかはわかりませんがwしかし長い長い更新を待ってくださってありがとうございました(土下座)次も多分こんな感じだと思うので(学習しない)、今後ともよろしくです（^ω^） (2020年4月13日 18時) (レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 遅くなったァァァァァァすんませんしたァァ（リアル土下座）作品終わりましたね！これを機に他の幽子さんの作品みます(｡ ・`ω・´) ｷﾗﾝ☆（いやこの作品見た時から見ろ）あっちこっちコメントしたら迷惑になるでしょうが（あーそうか一気にコメするの迷惑かもね） (2020年4月12日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
幽子(プロフ) - もっちさん» わー！もっちさぁん!!!!こちらこそ感謝です!!!!作品どころか私自身の事も応援して頂いて、、嬉しい限りです。次の作品は一応考えてはいるので、もう少し具体的になったら出そうと思ってますので少々お待ちくださいませ！！ (2020年4月11日 17時) (レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽子
作成日時：2018年10月20日 9時
