#64 ページ18
待ちに待った面接の時。
いざゆかん、カフェへ。
「白沢A、推して参る」
「いってらっしゃい」
「健闘を祈る」
いつものリビングに降りてきているメンツ(吉良・ディエゴ)からお言葉を貰う。
Aは、まともな人達に応援されたし、これはやるしかねぇと覚悟を決めて玄関を出た。
「君が例の面接者だな、初めまして。あぁ、そこに掛けてくれ。じゃあ今日はよろしくな」
ついに、来てしまった。
いつぶりかの面接でAの心臓はバックバクである。
オーナーであろう男性は履歴書に一通り目を通し、視線は紙に向けたままAに質問をする。
「……白沢A……か。ひとまず最初の質問をさせてもらう。なぜウチにしたのか、志望動機ってやつだな。それを聞かせてくれ」
ですよね。まぁ普通はそうですよね。
Aは心を落ち着かせて、考えてきたセリフを言う。
「はい……以前、たまたまこの前を通りかかった時に、いい雰囲気のお店だなと思いまして、一気に興味が湧きました。ずっと働き口を探していたのですが、ここのお店はなんだかスっと自分の中で決まったんです。ここで働きたいと強く考えてます」
しばらく沈黙が流れ、Aは焦る。
だがその空気を切り裂くように、男は口を開く。
「……でまかせでは無いな。仕込んできている」
「えっと……それはどういう……」
「あぁ、すまない。ついクセでな。相手を観察してしまうんだ」
「へぇ……」
事前に準備してきたのか、と思っているんだろうなとAは自己解釈する。
すると男は何事も無かったかのように、次の質問に移ろうと、なにやら準備をしている。
その間無言だったが、Aは自分の体の中に起きている異変に気付いた。
なにかが指の辺りでうごめいている感覚がし、自分の手を見てみると、見事に中指の血管部分がもぞもぞと動いていた。自分のでなはない"なにか"が指を這っているのを見て、Aは顔をひきつらせる。
「ぅえっ……なんじゃあこりゃあ……これなんでしょうか……あぁっ、もしかしてスタンドってやつですか？」
どうしたらいいかわからない為、助けを求めようと男を見ると、男はAを凝視したまま動かず、一言こう言った。
「……お前は採用だ」
「え、マジすか」
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幽子(プロフ) - おさばさん» おさばさんコメントありがとうございます！こんな長々と締りのない作品を最後まで見てくださったこと感謝致します！！！！機会がありましたら別作品も読んでみてくださいね(⌒▽⌒) (2020年12月6日 21時) (
レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
おさば - 執筆お疲れさまですm(_ _)m 楽しく読ませていただきました！出会えて良かったです！ (2020年11月30日 19時) (レス) id: 1de1f7238a (このIDを非表示/違反報告)
幽子(プロフ) - レーナさん» あぁぁぁああお久しぶりですレーナさんん！！これが処女作なんで次回作出来たらぜひ、、いつ出るかはわかりませんがwしかし長い長い更新を待ってくださってありがとうございました(土下座)次も多分こんな感じだと思うので(学習しない)、今後ともよろしくです（^ω^） (2020年4月13日 18時) (レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
レーナ - 遅くなったァァァァァァすんませんしたァァ（リアル土下座）作品終わりましたね！これを機に他の幽子さんの作品みます(｡ ・`ω・´) ｷﾗﾝ☆（いやこの作品見た時から見ろ）あっちこっちコメントしたら迷惑になるでしょうが（あーそうか一気にコメするの迷惑かもね） (2020年4月12日 18時) (レス) id: c89295cbe6 (このIDを非表示/違反報告)
幽子(プロフ) - もっちさん» わー！もっちさぁん!!!!こちらこそ感謝です!!!!作品どころか私自身の事も応援して頂いて、、嬉しい限りです。次の作品は一応考えてはいるので、もう少し具体的になったら出そうと思ってますので少々お待ちくださいませ！！ (2020年4月11日 17時) (レス) id: c4f9052a2a (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：幽子
作成日時：2018年10月20日 9時
