9話 ページ10
sideA
私は宗様だけのお人形……
｢A、今日もよろしくね。｣
A『うん。』
良い子。
大人にとっての良い子。
大人にとって�狹垤腓劉疥匹せ辧�
それが私。
聞き分けが良くて反抗もしない。
ただ言われたことをやるだけ。
そう……
意思のない人形。
A『……』
ビアンカを抱えて学校へ行く。
電車と徒歩で。
周りの目なんか関係ない。
A『なる！』
嵐｢おはよう、Aちゃん。｣
A『おはよ。』
嵐｢おはよう、ビアンカちゃん。｣
ビアンカの手を持って振る。
みか｢Aちゃん、おはようさん。｣
A『みかさん…！おはようございます。』
ぺこっとお辞儀をする。
みか｢あんなぁ、お師さんが渡したいものあるから来てって言ってたで。｣
え、なんだろう…
A『なる、一緒に行こ〜？』
嵐｢はいはい。｣
3-Aについた。
ひょこって顔出す。
英智｢おや、白銀さん。｣
せ、生徒会長ぉぉぉ……！
A『あ、あの…！宗様はいらっしゃいますか？』
英智｢ああ、斎宮くんだね。ちょっと待ってて。｣
そわそわ……
side宗
英智｢斎宮くん。｣
宗｢貴様と話す事など何も無い。｣
英智｢君のカナリア、君を待ってるよ。｣
カナリア…？
！
ドアから覗く僕の最高傑作！
A『し、宗様、すみません…！生徒会長様が話しかけてきたので……えっと…』
宗｢様は僕だけにしないかい？｣
A『宗様がそう仰るのなら……』
従順だね、お前は。
A『みかさんから言われて来たんですけど…』
ああ。そうだったね。
宗｢これを。｣
A『？』
目がまんまる…
愛しいな……
A『頂いてもよ、よろしいんでしょうか。』
宗｢勿論だ。君にあげたものなのだからね。｣
A『ありがとう……ございます……』
そう言って満面の笑みを浮かべる彼女が至福のとき。
この幸せを噛み締めておこう…
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作者名：ペテン師 | 作成日時：2020年10月13日 21時
