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1話 ページ2

sideA

宗「ノン!」

私はお人形。

必要な場合以外は話さない。

宗様はご多忙。

邪魔しないように気配を消さなきゃ。

宗「……!」

私の方を振り返り、

何も言わずに作業を始めていく。

宗(物音がしないから不安だったが杞憂だったな…)



A『……宗様。』

宗「なんだね。」

A『御手洗に行って参ります。』

宗「ふん。」

一応声を掛けた方が良いかと思ったけれど…邪魔だったかな……


「まーたお人形さんごっこしてるわけぇ?」

この声…

A『いずにぃ……』

モデル時代に一緒に居たこともあって仲は良いと私は思ってるけど……

A『別に、いずにぃには関係ない…』

泉「お兄ちゃんが心配してるのに何その態度。」



A『……良いの。宗様は私にとっては神様だから。』

泉「アンタがそれで良いなら良いんじゃなぁい?俺は関係ないからね。」



後日、3-Aから喧嘩する声が聞こえた。

泉「俺の妹をぞんざいに扱ったらただじゃ置かないからね〜?」

宗「ふん。君に妹が居たなんて知らないのだよ。」

泉「ふぅん?俺の妹、斎宮のこと神様って言ってたけどぉ?」

宗「…おい。僕の人形を勝手に妹にするとは何事なのだよ。」


なんで…?


嵐「あらあら。泉ちゃんったら…」

あ、なるー。

嵐「あらあら。」

宗「A!!」

ビクッ

泉「ちょっと!そんな急に大きな声で呼ばないでよ!俺の妹は繊細なの!ゆうくんもだけど!」

…マコトは、全然話しなくなったなぁ……

A『宗様、いじめちゃめ。』

泉「いじめてないんですけどぉ?」

A『…いずにぃ。』

泉「なにぃ?」

A『…マコト次外走る。』

めっちゃ高性能なカメラ持ってきた……

えぇ……

泉「Aも撮ってあげようか?」

A『や。』

嵐「2年合同の体育なのよね。」

あ。

A『日焼け止め忘れた。なる貸して。』

泉「はぁあ!?アンタ!自分の体の価値分かってる!?」

!!?

宗「A!!僕の作品は君がベストな状態で完成するのだよ!日焼けなんて許さないよ!」

……



A『いっぱい怒られた……』

嵐「まぁ、2人ともAちゃんが大切なのよ。」



A『…むぅ…怒らないで欲しい…』

嵐「大切にしたいから怒るのよ。」

??

凛月「あ〜、枕ァ。」

重い。

A『凛月、体育だよ。』

凛月「んー……」

A『…あ、あんずちゃ…』

あんず「先輩!」

同学年なんだけど……

距離近い…しんどい

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作者名:ペテン師 | 作成日時:2020年10月13日 21時

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