・参：薬研藤四郎 ページ13
※今後は風凪side,Nosideが多くなるかも
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風凪side
この本丸に来て今日で三日目
相変わらず出てくるつもりはない
いやもし早々にそんなことなったら自分でもびっくりするだろうし
話は変わるが、此所の審神者は新しい刀剣を増やしていないようだ
私は外の様子がわからなくても誰がどこにいるのかとか、どの程度の数がいるのかわかる
だからこのところ、本来増やしていくべき刀剣男士の数に変化がないことに疑問を抱いた
もしかして私に気を遣っているのか？(正解)
変なところでそんなことしなくてもいいんだが‥‥
悶々としていると、どうやらまた誰か来たようだ
返事をするための用紙とペンを用意する
そっちの勝手とはいえ声をかけてくる相手に最低限の質疑応答をしないのは良くないからな
さて、今日は誰なんだろうか‥‥‥
薬「大将に言われてきたぜ。今日は俺っちが当番だからな」
薬研藤四郎か
何を言ってくるんだか
薬「体の調子はどうだ？」
お？以外にシンプルな問いかけだ
えーっと、“特に問題ない”っと
文字を書いて切った紙を扉の下の隙間から出す
薬「何か変化があればすぐに知らせてくれ。これでも医術を多少かじっているしな」
あーそうだったな
薬「聞きたいことがあるんだが、いいか？」
〈答えられる範囲なら〉
薬「大将からあんたの事が載っている資料を見せて貰ったんだが、」
そんなもの渡してたな、矢戸橋が
薬「あんた薬作れるのか？」
〈まあ大体は〉
あながち嘘ではない
ただ“薬”と言えるか怪しいものが大半だ
ちょくちょく転移で覚えている世界に行って材料も採取してる
バレてないのが幸いかな
薬「出来ればそれを見てみたいんだが」
ん〜どうしたもんか
見せるとき顔合わせるじゃん
できれば、いや、絶対にそれは避けたい
説明は紙に書いたものを読んでもらうとして、問題はどうやって渡すか‥‥
テキトーにポストみたいなの作ってそれで渡すか
早速実行すると向こう側から「うおっ？！」なんて声が聞こえたが気にしないでおこう
受け取ったのか「ありがとさん」なんて言って戻っていった
何かあると遅いため、中和剤を渡したがなんともないといいな
ここから出たらもっと他の物の説明もしてやろう
出られたらな！
あとついでに刀剣増やせって書いといたから薬研のことだし、勝手に伝えてくれるだろ
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作者名：死那月アザミ | 作成日時：2024年2月4日 9時
