星月夜7 ページ8
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「明星くんと仲が良いんだネ」
「え…?」
突然、知らない男の子が話しかけてきた。
男の子は赤髪に白いメッシュが入っていて、アシンメトリーな髪型だった。
独特な喋り方で変わった子だなと思ったが、容姿はゾッとするくらい美形だった。
人間離れしてるって言うのかな?そんな感じだ。
「えっと…誰、ですか?」
「ああ、ボクは逆先夏目。同じクラスだし、覚えておいてネ」
逆先夏目って五奇人の……
なるほど…だからこんなに美形だし、少し変わってるのか。
初対面だが、いきなり話しかけてきたので少し警戒する。
すると警戒していたのがバレたのか、逆先…くんは微笑をした。
でもその笑顔はつくりもので、本当に笑っているとは思えなかった。
スバルくんの笑顔を見過ぎたからだろうか?
「そんなに警戒しないでヨ……遊木Aさん」
「…!……なんで私の名前……」
「元モデルの遊木A。兄の遊木真と一世を風靡しタ。…しかし兄の引退と共にモデル界から姿を消した謎のモデル………そうだよネ?」
なん、で……
なんで私のことを知ってるの?
今となっては遊木Aなんて過去の人間。私に気づく人だってほとんどいないのに……。
どうして、この人は私のことを知っているの。
背筋が凍るような感覚を覚えた。身体が動かない。
なんで、どうして……
聞きたいことは沢山あるのに、口から出るのは「あ…え……」という情けない声だけだった。
「ふふ……地雷だったかナ?まぁこれから一年間クラスメイトなわけだシ…よろしく頼むヨ、子猫ちゃん」
人には第一印象なるものがあると思う。
私の中での彼の第一印象は、”最悪”だった。
この人は、苦手だ。
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きさら(プロフ) - むーんさん» ありがとうございます〜!劣化コピーのほうでもコメントして頂きましたよね!(あれ私の勘違いかな)ありがとうございます! (2018年7月4日 21時) (レス) id: bfa2e53ce4 (このIDを非表示/違反報告)
むーん - 更新はゆっくりで大丈夫ですよ〜。無理しないで頑張って下さい(^^) (2018年7月4日 18時) (レス) id: a7bd376b17 (このIDを非表示/違反報告)
きさら(プロフ) - 和花さん» 初コメありがとうございます!劣化コピーからですか。嬉しいです…!テストは魔の行事です。はい(白目) (2018年7月4日 16時) (レス) id: bfa2e53ce4 (このIDを非表示/違反報告)
和花(プロフ) - 初コメ失礼します。劣化コピーから見ていたのですが、とても面白いです!そうですよね、テストは魔の行事ですよね……(白目) (2018年7月2日 19時) (レス) id: 1e9cdb3643 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:きさら | 作成日時:2018年6月30日 18時