story114 ページ23
私が白ひげ海賊団さんにお世話になることになったその日の夜
夕食を食べる前に改めて私のことを紹介する場を作ってもらい、私は軽い自己紹介をした
｢彼氏いるんですか！！｣
｢結婚してますか！！｣
など恋話の質問が多く飛び交ったがいませんよと軽く笑いながら流した
正直言うと彼氏や恋とか今は考えていない
私が守るのはエースくんで彼氏ではない
エースくんを優先してもいいのなら付き合ってもいいが…
いやまず、私のような人を好きになる物好きなんているわけがない
私はそう思いながらご飯を食べていた
ご飯も食べ終わりお風呂も入り終わった
空は晴れていて星が綺麗に輝いていた
『見張り代わってもらってもいいですか？』
｢え、あ…｣
『もし怒られても私のせいにしていいので』
そう言ったら船員さんは見張り台の仕事を譲ってくれた
『今日はどうにも眠れそうにないな』
私の独り言は誰にも聞かれることなく夜風に流れていった
『開け放たれた
この部屋には誰もいない
潮風の匂い
染みついた椅子がひとつ
思いがけず光るのは
海の幽霊
風薫る砂浜でまた会いましょう』
ガタッ
？今なにか音が…私は下を向く
『！エースくん』
私はエースくんの名前を呼ぶ
｢A…」
おいでと言うとエースくんは見張り台に上がってきた
｢あいつらがAが来たって騒いでたから…」
エースくんはいつになく弱々しく喋っていた
｢……なぁ、Aさっきの歌詞で海の幽霊ってあるけど海の幽霊ってなんだ｣
…………
『これは勝手な私の解釈です……
海の幽霊は死んでしまった人達のことだと思っています』
｢死んでしまった…人達……」
『私達はいつか死にます
それが大切な人を残してこの世を去るか、
大切な人を追いかけてこの世を去るかのどちらかです』
『大切な人を残してこの世を去る人達はきっと未練があります
“あの人を傍で見守っていたい…”
その願いを叶えるのが海の幽霊です』
｢…限られたやつしか海の幽霊にはなれないのか……」
『いいえ、死んだら皆が海の幽霊になれます
例えば私が死んだら私は海の幽霊になって海からエースくんを見守るんです』
『海の幽霊は海から大切な人を見守るんです』
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リリア(プロフ) - ジャネットさん、ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでもらえるように頑張ります！ (2020年2月11日 7時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャネット(プロフ) - 1万回投票したいくらい好きなお話です…。応援してます！ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 0c6808fe65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年2月1日 23時
