story115 ページ24
｢じゃあ、あいつも……この海のどこかにいるのか｣
あいつ……ロジャーのことかな
『ロジャーもきっと見てますよ
たとえエースくんがロジャーを嫌っても、
ロジャーやエースくんのお母さんはあなたを愛してますよ』
｢……それでも…それでも、俺は……あいつが嫌いだ………」
私はエースくんの頭を撫でる
『エースくん、清く正しく愛を学んでください
ですがその正しさはエースくんが決めてくださいね』
｢……いつか俺にも“愛”ってのが分かるのかな｣
ぎゅゅゅ…
｢ぇ…A…｣
エースくんを抱きしめる
離れないように…
この腕からすり抜けないように…
こぼれ落ちないように…
『エースくん…大好きですよ、大好きです』
私はエースくんの髪に頬を擦り寄せる
『生まれてきてくれて、ありがとう』
『あなたが生きていてくれて嬉しいよ』
静かに涙を流しているエースくん
私の服は濡れていく
『もう大丈夫ですよ
ここには
あなたを苦しめる人も
しいたげる人もいません
私が一生守ります
だから
少しの間、この長く短い夜を
安心して眠ってください
よく、頑張りましたね』
エースくんは眠っていた
規則正しい吐息
愛してますよエースくん
私にとってあなたは希望なんです
だからどうか幸せに生きてください
せっかく生まれたんですよ
楽しく生きましょう
私はブランケットを出しエースくんにかける
おやすみなさい
私は愛を詰め込みエースくんの頭にキスをおとした
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リリア(プロフ) - ジャネットさん、ありがとうございます！これからも皆さんに喜んでもらえるように頑張ります！ (2020年2月11日 7時) (
レス) id: a1c1a0f2f0 (このIDを非表示/違反報告)
ジャネット(プロフ) - 1万回投票したいくらい好きなお話です…。応援してます！ (2020年2月11日 2時) (レス) id: 0c6808fe65 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：サン・D・リリア | 作成日時：2020年2月1日 23時
