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十・叫ぶハサミ ページ10

『あっぶねェな!このやろっ』





センパイの一番近くにいた私が危機一髪で花子くんの方へ彼女を投げたのだ。




その彼女を投げた反動でハサミを蹴り飛ばす、ということ。




多少、ヤバンだけど死ななきゃ安い。




「セーフだよ!タイラ!」




『ホントだよ。さて、まだ壊れてはくれないみたいだよ?ハサミ』




私が蹴り飛ばした鋏は一瞬壊れたが、直ぐに再生してしまった。



キュルキュルと直るソレは私たちの命を狙い続けている。




「少年!」





鋏の刃を受け止めながら源に指示を出した花子くん。





「言われなくても……やってやらァ!」




センパイに群がる人形を己の持つ雷霆杖(らいていじょう)でフルスイング。




吹っ飛んでいく人形が少しばかり哀れに見えてくる。





「さーすがァ!じゃ行くよ」



「え!?」



頃合がよさそうなので花子くんはセンパイを抱えて祠まで走り始めた。




それに続くように私たちも走る。





『逃げるー?』



「逃げろー!」



花子くんが楽しそうに叫んだ。




「でも扉が……!」



開かない扉を前に足が止まってしまう私たち。




そんな所に、うさぎ……物怪が!!




『お前らこっちの学校にもいるのか……』




感心する私をよそに源が花子くんの合図で祠に腕を投げた。




素晴らしい事にその腕はピンポイントに祠へダイブ。






「おーっし!!」




祠に腕を納めたからOKサインがでたのか扉がゴゴゴ……と重々しい音を立てて開いた。




それに吸い込まれるように私たちも飛び込んだ。




私たちがはいると同時に扉も閉まった。

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夕雨(プロフ) - 焼き鮭(・・3鮭)さん» 「焼き鮭ちゃん!」cv鬼頭あかり、になりますね!(全力でからかっていくスタイル) (2020年7月5日 17時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - しばらくの間更新停止とさせていただきます。応援してくださった皆様ありがとうございました。またネタとか色々考えついたら更新しようと思います。ご迷惑お掛けします (2020年7月5日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 待って…やっぱ…なしにしてください…_(:3」z)_お願いします… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
焼き鮭(・・3鮭) - 名前…関係ないけど…焼き鮭(・・3鮭)になる… (2020年7月5日 12時) (レス) id: 20ac6cb932 (このIDを非表示/違反報告)
夕雨(プロフ) - いつきさん» コメントありがとうございます!最近全然投稿出来てなくてすみません、もう少ししたら投稿できると思うのでしばしお待ちを! (2020年3月31日 13時) (レス) id: 1aaf65a1f6 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:夕雨 | 作成日時:2020年1月12日 18時

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