絵麻の姉は僕っ子で梓の彼女《BROTHERS CONFLICT》

第三十八衝突 ページ47

僕がコンタクトを外すと、みんなは目を見開いた
オッドアイだから驚くのは当然だけど

貴「驚いただろ？」

梓には見せたことあるから冷静だね
僕は過去のはなしの続きを話し始めた

貴「これが僕が幻の少女と言われるきっかけさ」

梓「でも、オッドアイだけじゃない？……A」

相変わらずいい勘してるな〜

貴「そうさ、僕はオッドアイの方の目で見たものは忘れないんだ」

右「完全に覚えてるということですか？」

貴「はい、そういうこと」

嬉しかったこと、悲しかったこと、つらかったこと、楽しかったこと、そして……怖かったことも全てな……

侑「すごいな……A姉」
　
祈「でも、つらかったことも背負っていかないといけないってことだね」

貴「そういうことだ」

僕は両親を目の前で亡くしたことを忘れられない
背負っていかないといけないんだ

貴「今まで黙っててごめんな」

僕はみんなに謝る
みんな許してくれた
本当にごめんな……みんな

僕にはまだまだ言えないことがある
でも言ったら、危害が朝日奈家に及ぶ

僕はあんたらを危険な目にあわせなくないんだ
許してくれ……

貴「さてと！暗い話はこれで終了〜！」

絵「お姉ちゃん、受けれてくれてよかったね」

絵麻は安心した顔をしていた
僕はそうだなと頷いた

そういえば……梓にはまだ話したいことがあったんだ

貴「梓、ちょっといいか？」

梓「どうしたの？」

貴「２人で話したいんだ」

梓「……わかった」

僕と梓はリビングを後にした

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