絵麻の姉は僕っ子で梓の彼女《BROTHERS CONFLICT》

第十五衝突 ページ21

次の日、絵麻と昴のバースデーケーキを作るための材料を買いに行った
僕は軽々持てたのだが……絵麻の方は純粋な女の子だからか、すごく重そうだった

僕の方も両手が塞がれてきたので、もってあげることができなかった
そしてなんとかマンションについた

貴「お疲れさん、あともう少しだ」

絵「そうだね……あれ？誰か倒れてる……！？」

貴「えっ？」

僕はエレベーターホールの方を見た
絵麻の言うとおり誰か倒れていた

あの服装……

貴「琉生だ！行こう！絵麻」

絵「うん！」

僕たちは琉生に駆け寄った
そして声をかける、すると目を覚ました

貴「琉生……大丈夫か？」

琉「うん……ソファーで寝ようと思ったけど……もたなかった」

貴「なんだよ……びっくりさせるなよ……」

琉「ちぃちゃん、A姉さん……髪……アレンジさせて？」

またちぃちゃんって呼んでる

ジュ「不思議だ、実に不思議だ」

うん、すごく不思議……

貴「仕事は終わったのか？」

琉「ううん、でも今日は昴くんの誕生日会、パーティーあるし……」

まさかそのために戻ってきたのか？
家族思いだな……琉生は

貴「絵麻、アレンジしてもらおう」

絵「うん、お願いします、琉生さん」

琉「うん、任せて」

僕たちは琉生にアレンジしてもらった
それにしても……手つきが器用だな……心地いい

琉「A姉さん……できた」

貴「ありがとう……って」

僕は鏡を見た
鏡の中には僕じゃない僕がいた

絵「お姉ちゃん……綺麗」

貴「琉生、ありがとな」

琉「ううん、次は絵麻ちゃん」

次は絵麻か……！楽しみだな
絵麻の姿が見る見るうちに変わっていった
髪型で印象って決まるんだな

琉「できた……じゃあ仕上げ……あれ？壊れてる」

貴「本当だな……」

絵「あの……これで充分……」

琉「最後までやらせて？」

琉生はそう言って、リビングを後にした
プロの自覚って奴だな

風「琉生兄さん！あれ？琉生兄さんは？」

貴「風斗……さっきリビングを出て行ったが？」

風「誰？あんた」

髪型を変えると僕だと認識されないのか……

貴「僕だよ」

風「えっ！？あの男勝りの？」
　
貴「ああ」

風「マジ……」

prrrrrrrrr

あっ電話が鳴った……風斗のか

風「もしもし？家だけど？……今日のメイクする奴下手なの、それだったら僕の兄さんの方が数倍まし」

アハハ……すごい文句だ……

字数！やばいので切ります

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