第七十衝突 ページ33
僕はいつのまにか梓に怒りをぶつけていた
貴「嘘をつくな!新作のロボットアニメの主役の役、選ばれたんだろう!」
梓「それ、誰から?まぁ、あいつしかいないか」
貴「勝手聞いて悪かった、でも……」
梓「いいよ、どうせあの役は降りるつもりだし」
絵「えっ……?」
梓「あの役はやらない、あれは椿の役だ」
やっぱり梓はその役を降りるつもりだったんだ
止めなきゃ……!絶対に!
梓のファンとして、彼女として絶対に止めて見せる!
貴「梓が降りてどうなるんだよ……」
梓「A……?」
貴「その役に選ばれたのはお前だ!梓!」
梓「あんまり好き勝手言うと怒るよ?」
貴「勝手しろ!僕は言いたいことを言う!梓、お前が降りたって椿に渡るかなんてわからないだろ!こんなこと言いたくねーけど椿は一回落ちてる」
梓「椿なら……!」
貴「絶対に選ばれるって自信あるのか?」
梓「っ!!」
椿はあの役に熱い思いを持っていた
だから梓が割りきれないのはわかる
でも熱い思いがあるからこそ、自分の手でその役を掴みたかったはず
梓が降りたってなにも始まらないんだ
わかってくれよ……梓
貴「梓……」
梓「どう言われたってできないんだ!だから降りる、あの役はやらない、僕は部屋に戻るから」
貴「梓……!」
このままだと本当におりちまう……
どうしたらいいんだよ……
もうなにもできないのか……
僕はさっきからやるべきだって命令みたいに言ってた
僕のやってほしいという気持ちを言葉で表してなかったんじゃないのか……?
僕の思いを伝える
僕の思いを……
貴「僕は……僕は梓の声が好きだ!」
梓「えっ?」
貴「だから僕は梓にやってほしい、それに……お前が降りたって椿は喜ばねーよ、だって自分で勝ち取った役じゃないんだから」
梓「A……そんなわけっ)椿「喜ばねーよ」っ!椿……!」
貴「椿!」
絵「椿さん!」
椿「さっすがA、俺の見せ場、全部持っていきやがって」
貴「椿……僕はなにもできてないよ、あとは任せた」
椿「おお」
僕が言うより、本人の口から聞く方が梓も納得するだろ
梓「椿……」
椿「梓、やってくれよ、俺梓以外じゃ嫌だからさ」
梓「えっ……」
椿「世界で一番、俺が梓のファンだからだからお前の声を聞きたい、やってくれるか?」
梓「椿……わかった」
よかった、本当に
僕はエントランスへと歩いていった
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梓歩(プロフ) - 愛理さん» レスが遅れました!すみません!梓が子供になったら更新しました、リクエストありがとうございました! (2017年4月2日 12時) (レス) id: 1eb40d9501 (このIDを非表示/違反報告)
梓歩(プロフ) - 愛理さん» リクエストありがとうございます!全力で書きます!! (2017年3月12日 20時) (レス) id: 1eb40d9501 (このIDを非表示/違反報告)
愛理(プロフ) - もしも、梓が子供になったら・・・ (2017年3月12日 15時) (レス) id: 67fdc22c81 (このIDを非表示/違反報告)
梓歩(プロフ) - 朝日奈友月@椿愛してるさん» 面白いと言ってもらえて安心しました(笑)椿のことがすごく大好きなんですね! (2017年2月21日 17時) (レス) id: 1eb40d9501 (このIDを非表示/違反報告)
朝日奈友月@椿愛してる(プロフ) - ありがとうございます!めっちゃ面白かったです!てか、ヤバイほんとに椿愛してる!もう、大好きすぎて…ニヤケが、はわっ///// (2017年2月21日 17時) (レス) id: 74f41355c3 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:梓歩 | 作者ホームページ:http://uranai.nosv.org/u.php/hp/fcdc3c39784/
作成日時:2016年10月13日 23時