アネモネの吻鞘【禪院直哉】 (ページ4)

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語れば花が咲いたページ4

あ「それがですね、よく分かんないんですけど飽きたって言われて振られました」

硝子「そうか……お疲れ。」

あ「はい！なので今度合コン行くんです！束縛酷かったからやっと肩の荷が降りた感じがします」

ショックどころか、嬉しそうに話すAにますます直哉に申し訳ない気持ちが出た

硝子「ちゃんと好きだったんだろ？」

あ「もちろん。あの性格悪いところとか、人間味あって好きですけどね」

硝子「そ、より戻すとかは？」

あ「えーないでしょ、私振られてるし、それに次行くので」

Aはこーゆーやつ。直哉と付き合っている時も、直哉がネチネチしてて、Aはサバサバしていて、どっちが彼女かよ、と思っていたし

あの直哉をケツにひいていたのだ

あのプライドの高いクズをそこまで手懐けるほどAもAでクズだった

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直哉「繋がらへん……！！」

GPSも反応せぇへん。ってことはケータイ解約？か壊したか

早く取り消してなかったことに出来ひんかとAと話そうと思っていたのにこれだ

直哉「今すぐAの居場所探し」

家のやつらにそう言う

直哉「どないしよ、」

そんな時、ケータイがなる、Aやと思ってケータイを見る。知らん番号や

でもケータイ壊れたからって連絡かもしれへん

そう淡い期待をして通話ボタンを押す

直哉「もしもし」

『お？直哉ー？』

電話越しに聞こえてきたのは、男の声。それも嫌な奴

直哉「なんなん悟くん。今忙しいねん」

五条『忙しいのにワンコールで出るんだ〜。あ、そうそう別れたらしいね？』

電話越しにはキャッキャっと笑う声

直哉「別れてへん、それ誤解や」

五条『えー？Aが言ってたよー？振られたって』

直哉「やからそれ誤解や。Aはどこおんの？」

五条『聞いてないの？』

直哉「は？」

五条『A今日から東京校専属の術師だよー』

いやー助かる！という声。皮肉やろ

直哉「なんで」

五条『さぁ？まぁそーゆーことだから〜だいたいは察したよー頑張ってねー』

ブツっと切られた電話

直哉「くっそ……今からすぐに飛行機取れ。東京行きの」

「はい、かしこまりました」