1076 / 「あのね、」 ページ15
side S
潤「ぁ、あのっ、あのねっ、」
さくら「うん、なぁになぁに？」
潤「あの…っ、きょう、おねがい…っ」
きゅ、って俺の服を握って、一生懸命今日の目的を話す。
だっこしたまま背中を撫でてあげると
チラリと俺を見て、少し深呼吸。
さくら「うん、お願いがあって来てくれたの？ゆっくり教えてね」
潤「あのね…、えと、さくらさん…は、くるしいこころ…なおす、ひと、」
さくら「うん、そうだね、潤くんの苦しい心を一緒に治していけたらいいなって思ってる」
潤「えと、だからね…あの、おねがい…ある、」
さくら「うん、なぁに？」
みんなが不思議そうな顔をする中
潤がそっと、俺の膝から降りていく。
カウンセリング中に離れることなんて今までなくて、
つい掴んでしまった彼の腕。
その腕は振り払われることはなく、
その代わり、もう片方の腕が
相葉くんの腕を掴んだ。
潤「まぁのこころ、たすけてほしい、」
見開かれた相葉くんの目に、
真剣な、純粋な表情の彼が映る。
潤「まぁのこころ、ちょっと…くるしい、
だからね、たすけてほしくて…、きょうの、おねがいなの、」
眉を八の字にして、純粋な瞳でさくらさんを見つめる。
おねがい、って
心の底から願ってるのが伝わる。
さくら「わかった。潤くんの大切な人だもんね、苦しいの無くなってほしいもんね、」
さくらさんのその言葉に力強く頷いてから
今度は相葉くんを見つめる。
潤「まぁ、さくらさんに、おはなししてね？
そうしたら、くるしいの…、なくなるかな、って…」
真剣で、優しくて
そんなこの子の表情を見た相葉くんは
途端に表情を崩して。
雅紀「ふふ、ありがとう潤ちゃん、お話するね？」
潤「うん…っ！じゅんおそといるねっ？んっと…、にぃがまぁのそばにいる！」
智「ふふ、うん、にぃがまぁについてるね」
自分のことで怖がってるのをちゃんと理解して
自分は聞いてない方がいいからって配慮までして。
どこまでも優しいこの子に、みんなの心が温まった。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» ぐりぐり姫ちゃんわたしもお気に入りです( 笑 )、なでなでしてあげてください！😂 (2022年1月19日 15時) (
レス) @page30 id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - ぐりぐり姫ちゃん何回見ても癒し。笑...ちゃんと感情を表に出せるようになった姫ちゃん。偉いね。すごいね。って猛烈に撫で撫でしたい。笑 (2022年1月19日 10時) (レス) @page47 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - nyanさん» ありがとうございます😭😭 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 舌足らずな姫ちゃんが好きで書いてしまいます🙈笑。 (2022年1月18日 14時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
nyan(プロフ) - 続く限り読み続けますよ❤️ (2022年1月13日 21時) (レス) @page46 id: 2c77e9de22 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年11月23日 17時
