1043 / 失くなる瞬間 ページ24
side O
それから、ゆっくりゆっくり時間を過ごした。
彼の心が波打たないように、ゆっくり。
夜ご飯も工夫してすり潰したものにして、
難なく食べることが出来た。
もともと少食なのに、量がさらに少ないけど
食べられるだけまだマシ。
明日体調を崩さなかったら病院に行って診てもらおうって言ったら頷いてくれたから
栄養面でも先生に診てもらうつもり。
「潤ちゃーん、お風呂一緒に入ろ？」
潤「んっ、」
翔ちゃんにだっこされてた彼を受け取ってお風呂へ進むけれど
潤ちゃんがチラリと後ろを向く。
「着いてきてもらう？」
潤「…………んーん、……か、ず…って、」
「うん、あがるときかず呼ぼうね」
和也「待ってるね、呼んでね？」
大丈夫だと思ったのか、そう約束して
ひらひらと手を振ってお風呂場へ向かう。
潤「わ…、」
「ふふ、暖めておいたの、ぬくぬくでしょ？」
潤「ふふ、」
浴室へ入ると、暖かいことにうれしそう。
いつものように、向かい合うように椅子に座らせて
身体を濡らすためにシャワーを出す。
まずは肩から、がいつもの流れ。
なんてことない話をしながら肩にシャワーをかけてあげれば
途端に色を失くす瞳。
「潤ちゃん？」
まだ濡らしていない頬に、一粒二粒、涙が流れる。
色を失くした瞳が震えて
肩がひくつき、呼吸が狂う。
「潤ちゃん、潤ちゃん深呼吸しよう、
にぃの真似してね？ゆっくり息吐くよ、」
シャワーを止めて、手探りで浴室の扉を開け携帯で電話をかける。
ドタドタと足音が聞こえてくる。
翔「どしたっ、」
「ホットミルク用意しといて」
翔「………シャワー？」
「うん……、油断した、」
翔「そっか…、………雨…」
彷徨っていた時間に当てはまるすべてが恐怖対象のこの子にとって
シャワーは、自分に降り注いでいた雨と同じだ。
油断した。
考えればわかるのに。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» たくさん祝ってあげてください〜！( 笑 )ふたりとも安心です☺️ (2021年11月22日 13時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - aracick5963さん» こちらこそいつもありがとうございます🥰お互いがお互いへ、まさに木漏れ日の5人のことだって思いました🤭 (2021年11月22日 13時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 姫ちゃん！！やっと歩けた！！万歳三唱したい！なんなら胴上げも！(←)大変だけど一歩一歩着実に確実に進んでる姫ちゃんは凄い！相葉ちゃんもよく頑張りました笑笑もう怖くないね。大丈夫だね！よかったよかった！ (2021年11月20日 18時) (レス) @page45 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
aracick5963(プロフ) - 更新ありがとうございます。「愛他」の意味しらべました。まさに潤ちゃんの事やん。いい意味で本能的なのかと。計算したりせずに。でもそれは兄ずも姫もおなじで。意味をふまえて読んでもやっぱり😭。姫が元気になりそうでうれしい🥰 (2021年11月14日 19時) (レス) @page43 id: b2c4870f8a (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 悪くない！むしろ良き良き(←)眠いのに眠くないってぐずる姫ちゃんの可愛さよ。笑それに対しての翔くんの眠くないねって返しが辛みすぎて辛い(←)姫ちゃんの可愛さを兄ズたちにはずっとなんなら永遠に語っていてほしい櫻宮でした。笑 (2021年11月14日 8時) (レス) @page36 id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年10月8日 19時
