958 / 裏腹に ページ23
side S
雅紀「大丈夫そう？」
「うん、爆睡、ふふ」
3人が待つリビングへ戻り
寝室のベッドで、口をパカッと開けて眠る子を見て答える。
「で、えーっと……」
3人の不安そうな顔が
俺を少しだけ戸惑わせる。
これは、
大事にしすぎたかな。
「いや、あの、あの子の体調不良とかじゃないのよ」
智「は、違うの？」
「あ、やっぱりそう思ってた…」
和也「なんだ…、じゃあなに？」
「………………呼び方、」
雅紀「呼び方？」
「うん、潤さ、自分のこと……じゅん、って呼んだの、今日」
さっきもそうだった。
寝かしてるとき、
” きょう、じゅん、おはなしできてた？？ ” って。
和也「いつ？」
「さくらさんに電話しようとしてるとき。
クリニック前で戸惑ってるときも。
ただ、さくらさんの前では今まで通りだった。
でも、さっきも…、」
雅紀「何か、他に不安そうなことあった…？」
「いや…、確かにカウンセリングには不安そうだったけど
他は何もなかったと思う、カウンセリング出来たらうれしそうだったし」
智「なんだろう…、」
考え込んでたニノが
そっと口を開いて。
和也「……………もうちょっと……安心したいのかな、」
「……………心的にってこと？」
和也「うん……、……それか、……発達の…、」
ニノのその言葉に
どこか納得して。
俺ら3人とも、頷くしか出来なかった。
雅紀「来週の検診で……聞いてみよっか、」
智「うん、3ヶ月ぶりの検診だし」
「そうね、5人で行けるし」
和也「一応こういうことがあるって伝えとく」
何か心に問題があるのか
あの子が何か不安なのか
何かの前兆なのか。
潤「かずー……っ」
和也「あれ、潤くん目覚めちゃった？」
潤「いな……っの、や…っ、じゅん、こわ……っ」
和也「ん、ごめんね、怖いね。一緒に寝よ、ね？」
潤「んん……っ、ねな…っの、いっしょ…っ」
和也「うんうん、寝ないね、ごめんね」
ぐずってしまった潤をだっこして
ゆらゆら揺れてると、彼はすぐに夢の中。
心を少しでも理解していたいから
この子の変化は、こうやって話し合うことが必要なんだ。
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櫻宮 - とうとう出てしまった分離不安。大丈夫かな？と思いましたがとりあえずこの子の笑顔が見れて一安心笑笑...そっかずっと集中豪雨の中母親のこと待ってたんだね。寒くて凍えそうな夜。きっと心まで冷えてたんだろうな。って思いました (2021年8月4日 9時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 櫻宮さん» 皆様、カップルさんのことを『強くて脆い』って言ってくださるのうれしいです…ありがとうございます（ ; ; ） (2021年8月4日 1時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - ヲ伽 -otogi-さん» いえいえ 名前違うとわからんよね笑 (2021年8月1日 7時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - つかささん» あれ！？riroさんでしたか…！めちゃくちゃタメ口すみません（ ; ; ）インスタでもこっちでもありがとうございます´`*！ (2021年7月31日 22時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - ヲ伽 -otogi-さん» 全然いいよ！ riroと申します笑 てかまじで久々のこっちのコメント笑 (2021年7月31日 19時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年6月30日 19時
