794 / 脈が打つ ページ32
side A
潤「………よしっ、」
夕飯もお風呂もすまして、のんびりタイムのとき
突然姫が立ち上がって、トコトコと離れていく。
「え、え、どした？」
智「姫？」
潤「いってくるの、」
翔「え、どこ行くの？着いてくよ？」
潤「んーん、みんなはここでまってて、」
和也「あ、はい……」
トイレもひとりは怖いのに、
真面目な顔してそんなことを言うから
俺らも顔を見合わせるしかなくて。
不思議そうな3つの顔を見ていたら
ピピッ、と浴室の方から聞こえてきた音。
智「あぁ…なるほど、」
納得した声が落とされる。
体重測ってるんだ。
チラリと合わさった3つの瞳は
心配そうなもの。
そこに映る自分の瞳も、心配そうで。
和也「どうかな…、」
入院してから一気に大幅に落ちた体重は、
手術してからまたさらに落ちて。
目を覚ましてからリハビリするようになって、
戻るだろうと思われた体重は戻らず、逆に減ってしまって。
退院して以降も、体力はたくさん戻ったのに、体重は目を覚ましたあとに減った少量を取り戻しただけ。
プラスでは増えなかった。
もともと細かった彼の、戻ってこない20kg弱は
彼にかなりのショックを与えた。
2014年近くまでは計っていた体重も
2015年になって以降、測らなくなった。
″ だめだった、″ って悲しく呟かれる言葉も
ここ1年近く、聞いてない。
翔「……………言わせたくないな……、」
病気の身体を思い知らせるような言葉、
あの子に言わせたくない。
速く脈を打つ4つの音が
家中に響いている気がした。
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櫻宮 - 大宮さん» 中のお手紙を見てニヤける彼らを想像してさらにニヤけてしまう私。笑姫の想いはきっと彼に届いてると思います。 (2021年2月26日 8時) (
レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 確かに姫の看病あってこそ。笑私も思わずマスクの下でニヤける。笑 (2021年2月26日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - 潤くんが一生懸命作ってくれたお守り、きっとしょうくんをまもってくれるよ！”お約束”ちゃんと守ってね？しょうくん。 (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
大宮 - しょおく〜んっ！治ってよかったよ。姫のおかげだね(^^♪今日はしょうくんのやさしい顔が想像出来ました！私もつられてずっとにやけてます(*'▽') (2021年2月24日 14時) (レス) id: a13c7c5f2d (このIDを非表示/違反報告)
櫻宮 - 大宮さん» 私も大宮さんと同じです。そしてあわあわなのっ！に繋がる。笑何で姫ちゃんはあんなに可愛いんだろ？笑誰か教えてほしい。笑 (2021年2月22日 8時) (レス) id: 59853f2783 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2021年1月17日 11時
