67 / 目が離せなくて ページ18
_____A.
「………どうする、食べ行く？」
「……んーん、ふたりきりがいい」
「……………また離せなくなるからやめて、」
未だ玄関で、そんな言葉を落とす俺に
クスクス笑う潤。
何も無いけど何か作る、って言ってくれて
やっと部屋に入って。
キッチンでせっせと作ってくれてる潤を眺める。
「……っ、そんな見つめられると作りにくい…」
「ふふ、気にしないでいいよ」
「気になるよ…」
「ねぇ、それ俺に作ってくれてんの？」
「え、他に誰のために作るの？( 笑 )」
「や、潤が俺のためにってのが嬉しくて」
「ふふ、こんなのでよければいつでも作るよ」
俺と会話しながらも、手際よく作っていく。
こんなの、とか言って出来上がったのは
なかなかのクオリティのパスタ。
それもまぁめちゃくちゃ美味いんだもん、
こりゃモテるわ、心配だ。
「マジで美味かった！ありがと潤、ご馳走様でした」
「よかったっ、お粗末様でした」
片付けは手伝うって言ったんだけど、
食器洗浄機にかけるだけだって言うから、結局何もかもやってくれて。
俺が車で来てることを考えて、
ソファに座ってた俺に、珈琲を出してくれた。
隣に、少し隙間を空けて座る彼。
「ふふ、もっとこっちおいで」
「わっ、」
さっきあれだけのことしたのに躊躇うから
肩を抱き寄せて隙間を埋める。
「さっきあんなのしといて恥ずかしいの？( 笑 )」
「ん、だって…、…………まーみたいに、余裕ないの、」
あ、名前、と思って顔を覗こうとすれば、
慌てて阻止される。
「だめ、紅いから見ないで、」
「ふふ、まぁ呼んでくれて嬉しいからそれは見ないでおく」
「………もう慣れたもん、」
「顔見せてくれてから言って( 笑 )」
何するでもなく、ソファでそんな会話をする。
会えない時間を埋めるように、
一緒に居られるだけで嬉しくて。
「………まー、」
「ん？」
「……………会いに来てくれたの、嬉しい」
「ふは、そんなに？( 笑 )
そんな喜んでくれると思わなかった( 笑 )」
「だって…、ほんとにね、会いたいってめちゃくちゃ考えてたときだった」
「ふふ、それは俺も嬉しい、ありがとね」
傍の髪を梳くようにわけて、
見えた瞳の横にキスを落とせば
くすぐったいのか、クス、と笑みが聴こえた。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 和音さん» ありがとうございます(*^^*) (2020年12月22日 16時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
和音 - なんか、恥ずかしかったですが、二人の、こういうの見たかったから、良かったです。なんか、想像したら甘かったです。 (2020年12月22日 13時) (レス) id: 2801f20949 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - つかささん» ありがとうございます！( 笑 ) (2020年12月21日 15時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
つかさ(プロフ) - こういうのも大歓迎よ！w潤くん最高にエ(自主規制) (2020年12月21日 15時) (レス) id: 4e0d2c6273 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年10月16日 16時
