43 / 飲み込んだもの ページ45
side A
喉を鳴らしたあと
何かを考えたように珈琲を見つめ
そっと口を開く。
「……………本当にそれが真実なのかはわからない。
……ただ…可能性は高いと思ってる」
「……………潤が話さないのも理解出来る？」
「……うん、」
「…………………………潤が居なくなるのも？」
「……………うん、」
重さを伝えたいのか
珈琲から目を逸らし、俺を見つめて頷く。
その瞳を見つめ続けられなくて
一度自分の足元に視線をやってから
空気が流れるのを待つ。
「………わかった、尚更待つよ。
……急かす気なんて元々ないけど」
「俺も潤に話すつもりは無い」
「ん、わかった。
ただ、俺らにまで罪悪感抱かなくていいからね」
「うん、……ごめん」
「蕎麦ね」
「まじか…」
昼飯代浮いたなー、なんて笑えば
可笑しそうな声が背後で聞こえる。
もし潤の立場になれば
翔ちゃんでさえ行方を晦まし
話すことはしない。
それほどってことだ。
侮っちゃいけない。
……いや、侮ってるわけじゃないけれど。
彼が黙ってることに耐えられなくなるか
俺らが待ってることに耐えられなくなるか。
それとも、
お互い耐え続けてしまうか。
「いや…、………いつかは聞かなきゃな…」
翔ちゃんと、チラリと交わった視線が
少しチクリとした。
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 楓さん» わわわありがとうございます( ; ; )めちゃくちゃ嬉しいです、、！ (2020年8月17日 23時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
楓(プロフ) - ヲ伽さんのお話、本当に好きです(; ;)更新楽しみにしています！ (2020年8月17日 22時) (レス) id: 8b170ae239 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - 嵐華さん» いつもありがとうございます( ; ; )嬉しいです、、！ (2020年8月10日 2時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
嵐華 - ヲ伽さんの紡ぐ文章に惹き付けられます。大好きです。次の更新も待ってます！ (2020年8月10日 1時) (レス) id: fc50a29d39 (このIDを非表示/違反報告)
ヲ伽 -otogi-(プロフ) - ナナさん» めちゃくちゃ嬉しいです、、！ありがとうございます´`*！楽しんでいただけて幸いです(*^^*) (2020年8月8日 20時) (レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ヲ伽 -otogi-
| 作成日時：2020年7月6日 19時
