＃9 和也 ページ10
潤「けどね、4さいになったらぜんぜんなくなって…びょういんにもこなくなって…きっと、そのときにはぎゃくたいははじまってたの…、それでね、ぎゃくたいは2ねんくらいつづいて…っ、いえからほおりだされて、いらないって、いわれてっ…、」
「…っ、大丈夫…俺、傍に居るよ」
潤「いくとこなくてっ…びょういんいったらね、にゅういんになって…。それからはね、せんせいたちがそだててくれたの…、がっこうもね、ちゃんと、いかせてくれた」
「そっか…、話してくれて、ありがとね?^^」
潤「んーん、かずこそ、きいてくれてっ…ありっ、がと…」
「大丈夫…強がらなくていいよ。潤くん、話すの頑張ってくれたね。辛かったね、怖かったね…」
潤「んっ…っ…、」
俺は潤くんを抱き締めたまま、そっと潤くんの頭を撫でた。
時々声を漏らしながら、静かに泣く潤くん。
今まで大きいと思っていた体は、本当は小さくて。儚くて。弱くて。
なのに、こんな小さな体でこんな大きいもの抱えて。一生懸命生きて。強がって。
これ以上こんなことしてたら、きっと潤くん壊れちゃうよ…
「ねぇ、潤くん」
潤「なぁに…?」
「約束しよう?」
潤「やく、そく…?」
「これからは、なんでも独りで抱え込まないって。どんなことでも、ちゃんと俺に言って?」
潤「…でもっ…」
「俺はね、これからは、ありのままの潤くんで居てほしいの。心配かけたくないとか、迷惑になっちゃうとか、そんなこと考えなくていいんだよ?」
潤「かず…しんどくない…?おれ…このままでいいの…?」
「うん、潤くんはそのままでいいの^^
だからね、俺、居れるときはずっと潤くんと居るから。ね?」
潤「でも…おれ、だめなの…」
「ん?何がダメなの?」
潤「おれね…ぎゃくたいうけてたとき…おかあさんに、せまくてくらいところとじこめられて…それからね、せまくてくらいところこわくなっちゃったの…。みんなのまえとかだとね、あの『俺』でいれるからだいじょうぶなんだけど…このままのおれでいるとね、いえのなかもこわいの…。ほうちょうも、さされそうになったからこわいの…。ねるときも、ゆめでおかあさんにぎゃくたいされるからこわいの…っ」
「そっか…、じゃあ、家の中ではどうしてたの?」
潤「あの『俺』でいたの」
潤くん…家でも、強がってたの…?
そんなにたくさんのトラウマがあるのに…
独りなんて、全然ゆっくりできないよね…怖いよね…
「ねぇ潤くん…、一緒に暮らそっか^^」
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ヲ伽 -otogi-(プロフ) - すいすいさん» ありがとうございます´`*！カイトいい曲ですよね、、（ ; ; ） (2021年8月6日 17時) (
レス) id: a5fdc137e0 (このIDを非表示/違反報告)
すいすい - おもしろいです。読んでいたら、テレビで、「カイト」が流れて泣いちゃいました。 (2021年8月6日 14時) (レス) id: fd76ce1517 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - 潤翔さん» ありがとうございます^^早めに更新していきたいと思ってます^^ (2016年5月21日 21時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
潤翔 - 本当、泣いてしまいました。 また、更新されることを望んでいます (2016年5月21日 21時) (レス) id: 0891204a70 (このIDを非表示/違反報告)
≫ じーゅん ≪ ∴亀更新∴(プロフ) - Jun君好きさん» わわわわ嬉しいコメントありがとうございますっ！これからもがんばりますっ！ (2016年2月3日 23時) (レス) id: cfd42291d9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：つ む ぐ ＿＿ 。(元じーゅん)
| 作成日時：2014年3月20日 2時
