【鬼滅の刃】彩フ刃二願ヒヲ

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最終選別.三日目 明け方



鬼を倒しきった私は木陰で息をつく

隣には伊之助が寝ている。

持ってきた包帯は伊之助で使い切ってしまったから、私は近くの小川で血を流した程度だ。


伊之助は大きないびきをかいているし、大丈夫だろう。



というか、1番衝撃だったのは包帯を巻く時に邪魔な猪頭をとったらすごく綺麗な顔が出てきたことだ。

まさかこんな綺麗な顔をしてたなんて·····。

その上あんな猪突猛進してたなんて·····

もはや最終選別1番の混乱だった。



そっと伊之助の頬に手を触れる。



なんだかんだあれでも助けてくれたのだと信じてる。

次の獲物が見つかったから私をほっぽいて斬りかかったのではなく

私を庇おうとしてくれたのだと信じてる



悪い奴ではなさそうだし、生き残ってまたちゃんと話してみたい。






私は立ち上がる。

もう少しで朝日が昇るし、伊之助はもう大丈夫だろう

寝てる人を置いてくとか、なんだか前にもあった気がするが

私はいい加減炭治郎に謝りに行かなければいけない

炭治郎の事だ、心配して寝ずに過ごしているに違いない



私は伊之助が寝ていることを確認して、その場を去った。




＿＿＿＿＿＿＿＿＿＿



最終選別.三日目 朝





山の中を歩くこと数分。

前から炭治郎が走ってきた




「A！！！」

『え·····炭治郎！？』



私は思わず素っ頓狂な声を上げてしまった。

炭治郎は目の前で膝に手を付きゼェゼェと息をついている



『な、なんでこんなとこに·····』

「それはこっちの台詞だ！！！！！」



軽いげんこつを食らった。

怒っている




「突然走ってどこか行ったと思えばAの血の匂いがするし鬼の匂いもするし·····」




ポロポロと泣き出す炭治郎

あれ！？炭治郎ってこんなに泣き虫だっけ！？




『ご、ごめんね色々あって·····』



私は慌てて炭治郎を抱き寄せポンポンと背中を叩く。

が、炭治郎は恥ずかしそうに私を押し返した。可愛いと思ってしまった。顔赤い。



「わかった、事情はじーっくり聞いてやるからとにかくこっちに来い。」

『うん·····』

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