11.危ない色 ページ11
テオ「…これ、どうするか…。とりあえず日の当たらない涼しいところでいいか。」
A「そうだね。馬はお城の裏で休ませておけばいいかな。」
ナレク「ああ。そうしてもらえると助かる。」
リオット「では私が。案内してもらっても良いだろうか。」
テオ「もちろんです。姫様、そろそろ夕飯の時間だろう?先に行っていてくれ。」
A「あっ!もうそんな時間だね。夕ご飯の用意しなくちゃ。」
西の空は秋の色が広がり、そして一つの光が輝き始めた。
Aはナレクを連れてお城へ戻った。
……
お城に戻ると王妃が夕ご飯を作っているところだった。
王妃「あら、Aちゃん。ちょっと手伝ってくれないかしら?」
A「うん!」
王妃「ナレクちゃんは準備が出来たら呼ぶからお部屋に戻っていていいわよ〜。」
ナレク「いいや、俺様も手伝う。」
A「えっ!?」
王妃「うふふ〜♪ それならこのお野菜切ってくれないかしら〜?」
ナレク「切る?…?」
ナレクは急に剣を取り出した。
A「違う違うー!」
ナレク「切るんじゃないのか?」
A「この包丁で切るんだよ。」
Aは包丁とまな板を渡し、ナレクに切り方を教えた。
王妃「微笑ましいわぁ〜。パパみたいだわ〜。」
ナレクはプルプルと腕を震わせながら必死にAの指導のもと包丁を扱った。
……
イナコ王「おっ!いい匂いだな。」
王妃「先ほどトムソンさんからお肉を分けていただいたの〜。それでナレクちゃんもお手伝いしてくれているのよ〜。」
イナコ王「おおそうか!それは楽しみにしておるぞ。」
王妃「そう言えばもう1人お客様がくるからお部屋の用意しなくちゃいけないわ〜。アナタ、力仕事手伝ってもらってもいいかしら?」
イナコ王「もちろんだ!」
2人が部屋を去ったのと同時に裏庭の方から人が近づいてくる音がした。
テオ「姫様、終わったぞ。って…な…!」
テオが目にした光景はAはナレクの後ろに立ち、ナレクの腕を持って包丁の扱い方を教えている。
その様子はまるで後ろから抱きついているようであった。
テオ「ひ…姫様…!何を…!?」
A「え?何って?」
Aもナレクも夢中になっていて今の状況を理解していなかったがテオにいわれて意識したようだ。
ナレク「…。…うわあああああ!!」
A「ちょっとナレク!?」
リオット「姫!危ない!」
驚いたナレクは咄嗟にAを振り払い、その包丁の先が触れる前にリオットが抱きかかえた。
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八剱(プロフ) - 縁夏さん» ありがとうございます^ ^ リオットさんの小説楽しみです!ニヨニヨしながらお待ちしております! (2016年10月22日 20時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 八剱さん» とても楽しみです!僕も今書いてる小説(駄文w)が終わったらリオットさんの小説を書こうかなと思ってますw← 続き、心よりお待ちしております!! (2016年10月21日 21時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - 縁夏さん» 縁夏様ご感想ありがとうございます! そのようなことを言っていただき嬉しいです(o^^o) これからもリオットさんたくさん出す予定です! アプリでは本編がまだ出ていないので想像の部分もありますが楽しんでいただけたら光栄です( ^ ^ )/ (2016年10月12日 23時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
縁夏(プロフ) - 初めまして!縁夏(えんか)と申します!リオットさんが大好きなので、出番が多くてとても読むのが楽しかったです!これからも頑張ってください!! (2016年10月11日 22時) (レス) id: 81a4056581 (このIDを非表示/違反報告)
八剱(プロフ) - MIRANOさん» ご感想ありがとうございます!今はミリドニア組のお話がメインなのでリオットさんたくさん出てきます。これからもできるだけ早い頻度で更新出来ればいいなと思っております! (2016年9月28日 0時) (レス) id: 627271c4fc (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:八剱 x他1人 | 作成日時:2016年9月13日 22時