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3話 ページ5

次に目を覚ますと、沢山の棺に囲まれた所だった。
あぁ、ここがナイトレイブンカレッジなのね。
棺から起き上がる。

「おい、ここって…」

「俺達、本当にナイトレイブンカレッジに来れたんだ!」

なんてはしゃいでいる声を聞きながら、周りを眺める。

「新入生は来て下さい!鏡の間に行きますよ!」

クロウリーの声。
久々に聞いたわね。
ゾロゾロと歩く新入生の1番後ろを歩く。
胸騒ぎがしたのはどうしてかしら?普通はしないのだけれど…。

鏡の間に着けば、色んな人がいる。
各寮の寮長さん達ね。
私を含む新入生達が次々と寮分けをされていく。
ザワザワしてて煩い。

あそこにいるのは…ハーツラビュル寮の寮長さんね。
昔から、母親からの厳しい教育に耐えて、入学早々に寮長になった。母親からの厳しい教育に耐えていたせいか、寮長となった今もハートの女王のルールに寮生達を従わせている、と。
これ以上、彼を見るのは辞めましょう。
要らぬ情報まで入ってくるわ。
ユニーク魔法まで入ってきたのだし。これ以上見ていても、何一つ良い事なんて無いわ。

リドル・ローズハート
ユニーク魔法『オフ・ウィズ・ユアヘッド(首をはねろ)

ここまで分かった私は彼、リドル・ローズハートから目を逸らす。

「次は、A・クロウディアさん!闇の鏡の前へどうぞ」

案外、早いのね。
それにしても、くん呼びしてくれれば良かったというのに。

『はい』

「汝の名を告げよ」

『A、A・クロウディア』

「汝の魂のかたちは………」

心配そうに見ているクロウリーとクルーウェルの視線が背中に突き刺さる。
その視線に気づいていない振りをして闇の鏡が言う言葉を待つ。

「何処に行ったとしても、良い魂の形だ。だが…1つに絞るとするならば。
ディアソムニア!!」

そう、そうよね。
リリアと同じ寮。嬉しい様な嬉しくない様な複雑な気持ちが胸を占める。

『ありがとうございました』

ディアソムニア寮の列に並ぶ。
ぐっ、と強く握り締めた拳から少し血が出た。

『再生』

小さく声に出してから、鈴を鳴らす。
チリン、と耳に優しい音がしてから血が出た部分は速やかに治った。

あぁ、やっぱり私は自分の魔法が嫌いだわ。
醜いもの。
あれ?クロウリーが居ない。新入生が1人足らなかったのかしら?
それなら、納得がいくわ。胸騒ぎは足りない新入生の1人って事ね。

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ユノ - 続きが気になる (2021年3月21日 17時) (レス) id: 2a665cb182 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:ひらり | 作者ホームページ:http://uratuku/sounewawawa1  
作成日時:2020年6月1日 13時

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