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ようやく支度を終えたマイキーさん。
行きたくない、離れたくない、と言い続けていたがなんと春千夜さんのところまで送り届けた。
『ふぅ……朝からすごい体力の消耗……』
かくゆう私は着替えすら済んでいない状況だった。
『うーん、まぁ着替える必要も無いか…?このワンピースのパジャマ可愛いし。』
もう仕事もないし…そもそも外に出れないし…
もしかして何もすることない…?
そう思いながら部屋までとぼとぼ戻っていると、竜胆さんの姿が見えた。
竜胆「あ!Aちゃん居た!」
『あれ?竜胆さん、おはようございます。』
竜胆さんは私を見つけて駆け寄ってくる。
竜胆「それパジャマ?寝起きでも可愛いね。」
そうだ、私スッピンじゃん。
『う…恥ずかしいのであまり見ないでください…』
竜胆「ふっ、隠すなって。」
そういう竜胆さんはもうビシッとスーツを着ていた。
竜胆さんたちも会合に参加するのかな。
『そういえば、竜胆さんはどうしてここに?』
竜胆「あ、そうだった。なぁ、Aちゃんにひとつ頼み事があんだけど…」
『私ですか?』
まあ特にすることもないけど…
竜胆「あのさ……兄ちゃんのご機嫌取りしてくんね……?」
『ご、ご機嫌取り…??』
蘭さんの…??
竜胆「そーそー。」
『蘭さん機嫌が悪いんですか?』
竜胆「兄ちゃんマジで朝弱くてさぁ、寝起きすげぇ悪いんだよね。で、舎弟に起こしてもらってんだけど……それにぶちギレてさぁ……」
『なんと……』
竜胆「ちょっとこっち来てみ?」
竜胆さんに手招きされて、蘭の部屋の中をこっそり覗いた。
するとそこには、数人の舎弟さんたちを床に正座させ、冷たい視線で見下ろす蘭さんの姿が……
『ひぃ!何ですかあれ!?』
竜胆「やべぇだろ??いつもならほっとくんだけど今日会合あるからさ。兄ちゃんまだ着替えもしてねぇし。だからAちゃんに頼もうと思って。」
『えっ、いやいや無理ですよ!!』
竜胆「大丈夫だって。兄ちゃん絶対Aちゃんには怒んねぇから。」
『いや、でも、機嫌とるって言ったってどうしたら…』
竜胆「ハグでもしに行けばいいんじゃね?」
いや適当すぎ!!
竜胆「あ、でも兄ちゃんだけされるのずるいから、後で俺にもしてね。」
『え、ちょ、』
竜胆「じゃ、よろしくな!Aちゃん!」
『竜胆さん!!』
ひ、ひどい!!絶対めんどくさいから私にぶん投げた!!
『わ、私にどうしろっていうの…』
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ただつ(プロフ) - 東リベ自体は読んでなかったのですが、この作品を読んで興味湧いてきました^ ^ 最高におもしろいです! (3月9日 11時) (レス) @page47 id: bb369dedc9 (このIDを非表示/違反報告)
うさこ - もう大好き過ぎて一気読み確定でした(т-т)!!更新楽しみです! (12月16日 23時) (レス) @page47 id: d68f8df98a (このIDを非表示/違反報告)
るか - 突然すみません、プリ小説でとても似ている作品を見たのですが、プリ小説でも同じ作品を書かれていらっしゃるんですか? (12月15日 21時) (レス) id: 55d8563b32 (このIDを非表示/違反報告)
SELENE(プロフ) - 一気に読ませていただきました!夜中なのに目がギンギンです笑素敵な作品、今後も応援させてください。 (12月13日 2時) (レス) @page47 id: 9bbf4db66c (このIDを非表示/違反報告)
full.(プロフ) - かなさん» かなさんありがとうございます!!応援にすっっごく励まされます!頑張ります!! (11月19日 22時) (レス) id: 73b8919793 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:full. | 作者ホームページ:http://utanai.nosv.org/u.php/hptyomatu/
作成日時:2022年12月5日 2時