84話 ページ43
ルミアside
ルリナさんと別れた後、私はすぐに自転車にまたがり第二鉱山へ向かった。
第二鉱山はバウタウンとエンジンシティはずれの間にある幻想的な鉱山。初めて見るポケモンも沢山いてワクワクしたけれど、一番驚いたのはマッギョ。
間違ってマッギョの上を自転車で通ってしまった時はものすごく焦った。特に何も無かったけれど……
リーブの力を借りながら、私の出せる最大限のスピードを出して進むと夜が明ける前に鉱山から出ることができた。
『お疲れリーブ、ありがとう。
無理させてごめんね。ゆっくり休んで』
いつも通りのスピードだったら第二鉱山を出る頃にはきっと、日が昇っているだろうから手助けしてくれたリーブには本当に感謝しかない。
エンジンシティまであと少し。最速で次のジムに向かうには今日中にジムをクリアして、ワイルドエリアに向かわないと……。
そう一人で意気込み、眠そうなリーブを休ませようとボールに戻そうとすると、勢いよく首を横に振った。
『どうしたの？戻りたくないの？』
そう尋ねても変わらずリーブは無言で首を横に振るだけだった。
《ルミアも一度寝た方がいいロ。リーブも心配してるロト》
どうしていいかわからず、ただオドオドしていた私も見兼ねてか、ロトムがそう言った。
『で、でも……』
急がないと……
多少なりとも無理しないと……
どんどん周りに置いてかれる……
《でも……じゃないロト!!!
少しでも寝るロト!!!どうせ今から行ってもジムは開いてないんロトよ。
これでルミアが倒れたりしたら元も子もない事、ちゃんと分かってるロト!!?》
『ごめんね』
いつもみんなに心配かけてばっかり。
そんな事も気が付かないなんて、私はダメだなぁ
《分かってくれたならいいロト!!!早く準備するロト》
「サン!!!」
そんな風に考えていたことに気づいたのか、励ますように明るく言うロトムに便乗するような形でリーブが大きく鳴いた。
『リーブも手伝ってくれるの？』
「サ〜ン!!!」
《もちろんロトムも手伝うロト!!!》
『ありがとう』
眠いはずなのに手伝ってくれると言うリーブと、なぜだか誇らしげにしているロトムを見ていたら、不思議と少しだけ元気が出た気がした。
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パティあす(プロフ) - あかがみさん» キバナさんですか!?参考にさせていただきます。コメントありがとうございます！ (2021年1月8日 9時) (
レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
あかがみ(プロフ) - オチはキバナさんがいいと思います (2021年1月8日 8時) (レス) id: 7ae68a6d0c (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - スノウさん» ありがとうございます！そう言って頂けてとても嬉しいです！頑張ります！ (2021年1月8日 6時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
スノウ(プロフ) - 今日最初から読ませていただきました！個人的に好きなお話だったのでお気に入り登録させていただきました！これからも頑張ってください〜 (2021年1月8日 1時) (レス) id: 4bf735c37e (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - あかがみさん» �⇔参鬚任后�コメントと御気遣いありがとうございます！あかがみさんも気を付けてくださいね！ (2020年11月14日 7時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティあす | 作成日時：2020年8月16日 15時
