カルミアは温もりを知らない

24話 ページ27

『どうする？』と聞くとイーブイは嬉しそうに私の足に擦り寄った



『いいの!?


……嫌な事とか沢山あると思うけど』

イーブイのその反応は予想外でいつもより大きな声で言ってしまった。


怖がらせたかなと思い、恐る恐るイーブイの方を見るとルニ達が守るように前に立ち「私たち／僕たちがいるから大丈夫」と言うように私を見ていた。

少し意外だったのは、その中にコスモもいた事。

さっきまで嫌そうにしていたのにやっぱりコスモは優しいんだな。


当の本人(本イーブイ?)はこの状況をよく理解していないようだ。

守るように立つル二達を見て、仲間になれると感じ取ったイーブイは目をキラキラさせて期待の眼差しで私をみていた。それが面白くて私はクスクスと笑っていた。

カエデさんやモミジさん,イーブイ達は頭にはてなを浮かべていたけど、ルニだけは考えていることが分かっているようでニコニコしていた。





空のボールを取り出し上に投げると、イーブイは嬉しそうにジャンプして自らボールに入った。


3回揺れてカチッと音が鳴る

この瞬間は何度だって飛び上がりそうになるほど嬉しい。


再びボールから出したイーブイの目線に合わせるようにしゃがんだ。


『よろしくね リーブ』

「?……ぶい!! 」

初めは誰のことかわかっていないみたいだったけど自分の名前だと分かった瞬間、目を輝かせて返事をしてくれた。

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