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441話 ページ9

『負、けた……』



なんだか不思議な気分。
怖くはない。悲しくもないと思う。


だけどさっきから心臓の辺りが冷たい。
寂しいんだろうか。



よく分からない感情に戸惑いながらもルニに近付き、しゃがみこむ。意識を取り戻したばかりのルニとばっちり目が合った。



『お疲れ様。頑張ってくれてありがとう』


「フィ〜」



疲れきった顔で、だけどなぜか呆れた顔をして、トコトコ歩いてきたかと思えば私の膝の上に座り込む。


いつもなら立とうとすれば退いてくれるのに全く動く気配もなく、手段を失った私はルニを抱きかかえて立ち上がった。


そのまま歩こうとしてみるけど重たくてよろけそうになる。それでもルニが嬉しそうに目を細めていたから今日くらいはいいかと腕の中の温もりを抱え直した。



「何やってんだお前ら」


『あっお、兄さん……』


「なんだそれ」



いつの間にか近くに来ていたお兄ちゃんは、ふはっと笑う。
当たり前だけど戦闘モードのお兄ちゃんはもういなくて、優しい顔をしていた。



「強くなったな」


『負けちゃったけどね』


「当たり前だろ?きっとあいつも見てる。
妹には負けられないんだよ。兄って生き物は……な?アレム」



お兄ちゃんの後ろに立つアレムはボロボロの姿からは考えられないほどいつも通りで、何が気に入らなかったのか翼で背中を叩く。


『よく分からないけど、次は負けないからね』


「エフィ」


「その時はいつでも受けて立つぜ」



ほら、と差し出された手を強く握った。
頑張れというエールの気持ちも込めて。

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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね?回答ありがとうございます! (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね!なのに全部!本当におめでとうございます!少しでも支えになれていたのなら嬉しいです!こちらこそ素敵な報告ありがとうございます! (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:パティあす | 作成日時:2024年1月9日 23時

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