440話 ページ8
二匹の力を示すように大きくなった眩い光はどちらも引かない。
押しては押され、また押しては押され。
一瞬足りとも気の抜けない勝負。
耐えてくれと願うことしか出来なかったけれど、ルニが押し負けることはなくその時が来る。
「フィ!」
空が割れて、アレムへと降りそそぐ念の塊。
みらいよちはかなりの威力を誇る技。
この技なら倒しきれなくても隙にはなるはず。
そう思ってダイマックスが解除されたあとすぐに仕込んだ、隠し玉。
《スレナ選手のみらいよちでチルタリス、体勢が大きく崩れる!》
『押し切れルニ!!!』
これを好機と見て、声を張り上げる。
共鳴するように紅玉が強く光り、纏う光が2倍以上に膨れ上がった。
「見てるぞアレム!!!」
もう少し───
そんな時、たった一言でアレムは持ち直してしまう。
言われなくても分かっている、と言うように閉じかけた翼を広げたアレムの勢いは凄まじく、あっという間にルニ諸共包んでしまった。
目が眩むほどの光が消え、はっきりとした視界に映ったのは倒れ込むルニの姿で。
「エーフィ、戦闘不能!
よって勝者、キバナ選手!」
近付いた審判の声がやけに近くに聞こえたのだった。
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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね?回答ありがとうございます! (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね!なのに全部!本当におめでとうございます!少しでも支えになれていたのなら嬉しいです!こちらこそ素敵な報告ありがとうございます! (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2024年1月9日 23時