460話 ページ28
「落ち着いた？」
「ヤァミ……」
少ししてようやく落ち着きを取り戻したヤミラミは照れたように茂みに隠れる。その見覚えのある仕草にモヤモヤした。
「アンタ、あたしに言いたいことあるんやないと？」
そうは言ってもなかなか出てきてくれない。
なんなら今にも泣きだしそうに見える。
せっかく泣き止んだのに。
何が何だか分からんくて、あたふたするあたしに助け舟を出してくれたのはルニだった。
「エフィ？」
「ヤーミ」
だけどあたしには何を言ってるのかさっぱりで、結局状況は変わらない。こういう時、ルミアならスムーズなんだろうな。
あの子はポケモンと会話できるみたいだから。
「アーブ」
「？どうしたん、勝手に出てくるなんて珍しい」
ポン、と音を立てて現れたアブソルもまた一緒になって混ざりだす。
ヤミラミはアブソルによく懐いとるみたいやけどなんで……
「あ！あんたもしかしてヨロイじまの」
「ヤミ！」
「ソル」
宝石のような目をさらに輝かせるヤミラミとようやく気がついたかと言わんばかりのアブソル。
トーナメントが始まる前、修行として行ったヨロイじま。
そこで出会ったアブソルとヤミラミが時を経て再開した。
でもなんでヤミラミがここに？
電車に忍び込んだんやろうか、とも考えたが結局答えは分からなかった。
「そういえば、ヤミラミはこんなところで何しとったん？」
そう尋ねればハッとしたように忙しなく動き出す。
なにか伝えたいことがあるのは明白だった。
「フィ！」
「ソルッ」
かと思えないアブソルは頭の上にヤミラミを乗せ、ルニが一目散に走り出す。
何があるのか分からないまま辿り着いたのは奥が見えないほど闇に染まった小さな洞窟だった。
「この先に何かあるってことよね。
ロトム！」
《ケテ！》
不気味に笑うスマホロトムがふわりと頭上を一周する。
ロトムのフラッシュ機能のおかげで一気に当たりが明るくなった。
「こんなとこに何が……」
「フィ！」
「バック……これも、ルミアの」
いつも使っているバックがこの洞窟に落ちていた。
少なからずルミアはここに来ていたということになる。
やっと掴んだ手がかり。
早く共有しないと。その思いだけがあたしの足を動かしていた。
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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (
レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね？回答ありがとうございます！ (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね！なのに全部！本当におめでとうございます！少しでも支えになれていたのなら嬉しいです！こちらこそ素敵な報告ありがとうございます！ (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティあす | 作成日時：2024年1月9日 23時
