459話 ページ27
「だからこそ落ち着くんだよ」
逸る気持ちもカッと上がる体温も、その全てを凍えさせるような凍てつく声。
そんな声にピタリと立ち止まった。
「あんた、ルミアの名前知ってるんだね。誰から聞いた？」
「本人から……」
「そうかい。それで、何を見つけたんだい？」
「これ。ルミアのモンスターボール」
厳しい視線が緩んだことに心の中で首を傾げながら拾った六つのボールを見せる。傷一つないよく手入れされたボールだった。
「リョウタ、ルミアの行方は？」
「……分かりません。
キバナさまと一緒に行動していたはずなんですが」
「電話は？」
「出ませんでした。
今もかけているんですが」
「マリィ、ユウリかホップと連絡取れるかい？」
メロンさんにそう言われ、スマホロトムを取り出す。
幸いなことに繋がったその電話から聞こえてきた声はいつもと同じ元気なユウリとそれを抑えるホップで。
話を聞いてみたけど分かったのは一緒に居たということだけで一番重要な、ルミアの居場所は分からなかった。
「……そうかい。このボールに破壊された形跡はない。
異変を感じたルニたちが自ら飛び出したんだろうね。
まずはルニ達を探すよ」
「はい！」
＿＿＿＿＿
＿＿＿
それからすぐにルニ達は見つかった。
でもルミアは今でも痕跡すら見つけられていない。
あれから毎日探しているのにも関わらず、だ。
警察はまるで神隠しにでもあったみたいだと言っていた。
そんな訳ないって言いたかった。
でも言い切れない自分がいた。
もう6日目だ。
その間に意識を失っていたキバナさんやチャンピオンも目を覚まし、明日には退院出来そうだと聞いた。
たった6日かもしれない。
でもなんの手がかりも得られないのは正直しんどかった。
「フィ？」
ガサガサと草むらが揺れ、ルニが立ち止まる。
何が出てきてもいいようにボールを構えるが飛び出してきたのはヤミラミだった。
「ヤァミ〜っ!!!」
あたしの顔を見るなり涙を浮かべ足にしがみつく。
時間が惜しいのに脚を止める他なかった。
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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (
レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね？回答ありがとうございます！ (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね！なのに全部！本当におめでとうございます！少しでも支えになれていたのなら嬉しいです！こちらこそ素敵な報告ありがとうございます！ (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：パティあす | 作成日時：2024年1月9日 23時
