457話 ページ25
「ヘイロトム、ムゲンダイナ関連のニュースを教えてくれ」
《最新のニュースはこちらです》
そこには大した情報は無く、書かれていたのはオレとダンデが意識不明の重体であること、他二人が軽傷これはユウリとホップだろう。そして一人が行方不明。
それから墜落したヘリから発見されたローズ社長も軽傷で治療を受けたあと警察に捕まったそうだ。
正直あの時のことはあんまり覚えてない。
ムゲンダイナの攻撃と落ちてきた瓦礫の衝撃で地面が割れて傾いたせいで落ちた瓦礫が滑ってきてユウリ達を庇った。
それがこの程度の怪我で済んだんだから儲けもんだ。
《ダメロト》
「レナ、お前もここに居たのか」
《さっさと寝とけロト》
「お前そんなに口悪かったか?あー悪い悪い。分かってる。
不安なのは一緒だよな。何も出来ないのは悔しいよな」
「シャワ」
《ルフィニの言う通り、分かってるなら早く治すロト》
「わーったよ」
こんな状況で寝れるかよと思ったが身体は正直でいつの間にか眠りについていた。
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『ここどこ?』
目を開けるとそこは一面真っ暗で何も見えない。
なんでこんなところに、と直後のことを思い出そうとするも、ズキンと頭が痛んで思い出せなかった。
『君も一人?』
どこからか視線を感じて振り返ればすぐ後ろに目を青く光らせる何かがいて、声をかければ激しく首を縦に動かす。
私と同じ、ひとりぼっちみたいだ。
『家族は?はぐれちゃった?』
小さく頭を動かす。
寂しげに揺れるその瞳を見ていると何故か胸が苦しくなった。
『一緒に探そう。二人ならきっと君の家族も見つかるよ』
しゃがんで小さな頭をそっと撫でる。
キラキラと輝く目は宝石にも負けない輝きを放っていた。
その時、焦ったように突然走り出す。こっちに来て、と手を引っ張られ慌てて足を動かすも何かに引っ張られて進めない。
『貴方だけでも逃げて』
ズルンと暗闇の中に引きずり込まれる。
伝わっただろうかあの子に。
申し訳ないことをしたなと闇に呑み込まれながらぼんやりと思った。
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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね?回答ありがとうございます! (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね!なのに全部!本当におめでとうございます!少しでも支えになれていたのなら嬉しいです!こちらこそ素敵な報告ありがとうございます! (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2024年1月9日 23時