450話 ページ18
「りゅうせいぐん!」
お腹に竜の力を溜め込み、光球を空へ打ち上げる。
それは無数の隕石を降らせ、その全てがムゲンダイナに着弾した。
それでもムゲンダイナが倒れることはなくて、ダンデさんから私達にゆっくり視線を移す。
「キバナ!」
「助太刀に来たぜダンデ!」
その隙にアレムから飛び降りたお兄ちゃんはそのままジュラルドンを繰り出す。
「アレム!頼むぞ」
グッとこちらに伸ばした拳に返事するように首を縦に振ったかと思えば空高く上昇した。
『アレム?』
「チル、チール」
『……わかった』
ここまではっきりダメだと言われたら従うしかない。
第一にここから飛び降りたら無傷じゃ済まない。
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ぐるぐると上空を旋回する。
チャンピオンと最強ジムリーダーのコンビでも次々とポケモンが倒れていき、ついに残り一匹ずつになった。
「リザードン、あと少しだ。頼むぞ!」
それでもムゲンダイナの体力は着実に削れていて、希望は充分ある。二人が負けるはずないという根拠のない自身もあった。
その時、ムゲンダイナが体内でエネルギーを凝縮しはじめる。
直感でまずいと思った。
『だいもんじ!』
ムゲンダイナがビームのようにエネルギーを放つと同時にアレムのだいもんじがあばら骨のようなコアにぶつかる。
ポケモン二匹をあっという間に包み込んでしまうくらいの強大な技は軌道が逸れ、国を消し飛ばし空に飲み込まれた。
「ナイスアシスト!続けダンデ!
ジュラルドン、ドラゴンクロー!」
「リザードン、エアスラッシュ!」
上空からリザードンのエアスラッシュがムゲンダイナの視界を塞ぎ、地上からジュラルドンがドラゴンクローで攻める。
ようやく体力が無くなったのか大きな音を立て倒れた。
「アニキ!」
「キバナさん!」
そのタイミングで地下にいた二人が階段をかけ登ってくる。
不安そうな表情をする二人にダンデさんはカラリと笑った。
「危険をかえりみず助けに来てくれたのか。心の底からサンキューだ!ホップ、ユウリ!オマエらたくましくなったな!
だが安心しろ!ムゲンダイナの能力なのかダイマックスできずに手こずったがチャンピオンタイムもいよいよクライマックスだぜ!
リザードンを始め、キバナとともにチャンピオンチームでムゲンダイナを追いつめた!あとは暴走をとめるためのボールで捕獲する……ただそれだけだ!みてろよ。チャンピオンタイム!!」
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もなか - あってますあってます!!めちゃめちゃ応援してます!! (2月9日 15時) (レス) @page15 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ホップくんが剣でユウリちゃんが盾、で合ってますかね?回答ありがとうございます! (2月5日 18時) (レス) id: 5e123991d9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - 勝手な想像なんですけど、ユウリちゃんが盾...というより、ホップの剣のイメージが強いので、盾ですかね?(回りくどくてすみません) (2月5日 16時) (レス) @page13 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» まずそんなにいくつも受けてること自体凄いですね!なのに全部!本当におめでとうございます!少しでも支えになれていたのなら嬉しいです!こちらこそ素敵な報告ありがとうございます! (1月29日 23時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あの、すみません、自慢していいですか?しますね、なんと私立、第一、第二、第三志望全て受かりました。もしかしたら目が腐っているかもしれません。もし本当受かっていたのだとしたら、この小説で息抜きしてたおかげです、本当にありがとうございます!! (1月29日 16時) (レス) @page12 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2024年1月9日 23時