カルミアは温もりを知らない９

416話 ページ31

「準決勝第1試合！準々決勝と同じく使用ポケモンは6体のフルバトルとなります。試合時間、並びにポケモンの交代は無制限！相手のポケモン、6体全てを戦闘不能にした者が勝者となります。


それでは両者！1体目のポケモンをフィールドへ！


３！２！１！」



本気のお兄ちゃんとのバトル。
ここまで来たら秘策なんてものはない。
だから一番手は君に任せるよ、



『リーブ！』
「サン！」


「コータス！頼んだぜ」
「コー!!!」



二体のポケモンが同時にフィールドに着地する。
瞬間、太陽の光が強くなって思わず目を細めた。



「ひでり だぜ！ まさに 燃える 太陽！」



せきたんポケモンコータス。
特性のひでりは一時的に天気を晴れにし、リーブの得意技であるかみなりが通常よりもさらに当たりにくくなる。


たぶん読まれてたかな。
でもそんなこと関係ない、よね。



『シャドーボール！』


「吹き飛ばせ！ソーラービーム！」



特性によってどこか近くに感じられる太陽の光をエネルギーに変え、シャドーボールさえも飲み込んでしまう。



『だったら、躱してあくび！』



臆病な性格ゆえか常に警戒を怠らないリーブはその自慢の足で素早くソーラービームを避け、コータスの懐へ入る。



《スレナ選手のサンダースお得意のあくび、見事に決まりましたねぇ。これでコータスは眠気状態になってしまいました！》

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