410話 ページ25
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「さすがスレナやね!悔しいけど、こんな大舞台で勝負できてよかった!ありがとう」
互いにポケモン達に労りの言葉をかけ、ボールに戻してフィールドの中心へ歩く。
努めて明るく振る舞い、右手を差し出したマリィを見てルミアは何も言えずにただその手を握った。
そして背を向け、反対方向に歩き出した二人に、観客は惜しみない拍手を贈る。その拍手に、勝者であるルミアはどこか辛そうな顔をして、かたや敗者であるマリィは笑顔を浮かべていた。
「マリィ」
「アニキ……
あたし、勝てんかった」
「オレもです。
なんなんですかね、あの兄妹は」
観客から姿が見えなくなったところで、迎えてくれたネズに抱きつく。先程までの毅然とした態度から一変して、悔しいと身体を震わせた。
そんなマリィの頭を優しく撫でながら、ネズはジムチャレンジの時のことを思い出していた。
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「ようやく来やがりましたね。
来ないかと思いましたよ」
『すいません。よろしくお願いします』
ジムチャレンジ最終日、朝一番に飛び込んできたのは、それまでジムチャレンジを二番目にクリアしていたスレナ選手。
マリィが「友達が出来た」と嬉しそうに話してくれたトレーナーだった。
ユウリとマリィが気付くまで閉ざされたままだったからだと最初は思っていたのだが、待てども待てどもやって来ない。
リタイアしたものだと、そう思っていた。
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パティあす(プロフ) - もなかさん» あけましておめでとうございます!私の方は地震来てないので全然大丈夫です!もなかさんは大丈夫でしたか?今年もよろしくお願いします! (1月2日 17時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - あけましておめでとうございます!!地震は大丈夫でしたか?今年も応援してます!! (1月2日 17時) (レス) @page45 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
マニ。(プロフ) - ✉️。とても面白いです!もしよろしければボードで会話したいのですがよろしいですか?お返事お待ちして居ます💝 (11月16日 16時) (レス) id: d7c4d06b1b (このIDを非表示/違反報告)
パティあす(プロフ) - もなかさん» ヤミラミ!たしかにその案はなかった!!!ありがとうございます! (10月15日 8時) (レス) id: eca4eceaa9 (このIDを非表示/違反報告)
もなか - パティあすさん» 一応、一応なんですけどっ!!マリィちゃんにヤミラミ持っててほしいなぁって...思ってマス... (10月15日 8時) (レス) @page23 id: 3fa804da04 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:パティあす | 作成日時:2023年9月4日 18時