カルミアは温もりを知らない９

406話 ページ21

しかしすぐにシャワーズに交代し、さらにはとけるを指示する。シャワーズもシャワーズで、わかっていたかのようにボールから出てすぐ身体を液体状に変化させ、完璧に受けきってみせた。



「それなら……」



オーロンゲをボールに戻し、ダイマックスバンドから放たれた赤い光の粒子でボールが巨大化する。



「アニキが使わなくても、勝利のために！
キョダイマックス！」


「ローゲー！！！」



オーロンゲはキョダイマックスしたことで、手足が伸び、スラリとした見た目に変わる。



『ルフィ二、ねむる！』



しかしそれを目の前にしてもスレナが焦る様子は無い。
それどころかこんな場所で無防備にもねむるを指示した。


体力を回復させるためでもかなり隙の多いこの技。
でもスレナがその対策をしていないはずがない。



「ダイアース！」



脚の体毛をドリルのように変化させ、フィールドの土を塊にして飛ばす。



『ハイドロポンプ！』



しかし勢いよく噴射する水で、迫りくる塊を撃ち落としていた。予想通り木の実を持たせていたみたいで、シャワーズはすぐに目を覚ましたらしい。でもそれならそれで好都合だ。



「だったら、キョダイスイマ！
気持ちよくおねんねさせちゃう」

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