カルミアは温もりを知らない８

380話 ページ42

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ファイナルトーナメント1日目を無事に勝ち進んだホップとユウリはダンデとご飯を食べに行く約束でホテルで待っていたが、数時間経っても姿を現さず、やってきたのはダンデに伝言を頼まれたネズだった。



「ローズタワー？いまさらなんかあるのか？
ネズさんついでだからローズタワーに案内してよ。オレもユウリもローズタワーの場所知らないし」


「ヤレヤレ……ひとことでいうと、人使いの荒い兄弟です」



呆れたように首を横に振る。



「そうですね……
準々決勝が始まらないとおれも困りますし、なによりおれに勝利した君たちはキライじゃないですしね。


分かりました！エール団皆で遊びにいくとしましょうか！」



悪い顔をして笑うネズに


「ネズさんサイコー！」
と盛り上がるホップとユウリ。


ホテルの外に出るとネズさんに呼び出さられたらしいマリィもやってきた。


そこへオリーブもやってきて、ローズタワーには誰も入れないのだと言う。モノレールを動かすためのキーが必要だからだ。


そのキーを何故か怪しいスタッフに渡し、その人を探すこととなる。


ホップはスタジアム前に行くと駆け出し、ユウリ達は噴水のある広場まで移動した。



「オリーブのリーグスタッフ、名付けて悪いリーグスタッフを見つけるとしましょうか」


「その必要はないぜ。ほら」


「なんであんたがここに居るんです？しかも鍵を持っているとは……」


「キバナさん!!?」


「なんだっていいだろ。急ぐぞ。
ホップと合流するんだ」



いつも以上に静かなキバナに誰もが違和感を覚えた。

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