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112話 間に合わなかった! ページ24

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「やー、惜しかった!」


「勝てるチャンス何度かあったよね。次リベンジ!」


「ごめんなさい。私が足引っ張っちゃった」


「そんな事ないって、茅野さん」



そうだよカエデ。片岡さんの言う通りだよ。


試合に出れただけでいいじゃない。
私なんて任務後に高速で準備して、事後報告してやって来たのにさ、球技大会のバスケ終わってたんですけど???


頑張ろうって気合い入れてきたのに......、凜と地獄の特訓もしたのにぃ!!


間に合わなかったぁぁぁぁ!!


ぷくぅ、と頬を膨らませていると、それに気が付いたカエデがコソッと話しかけてきた。



「Aは残念だったね、折角来たのに出れなくて。
他の皆も残念そうだったよ、凄い戦力だったのに!って」


『えぇ?そぉなのぉ?』



カエデの言葉に、私は目を見開く。


確かにバスケの練習してた時凄い注目集めてたけど、そんなに期待されてたとは思わなかったなぁ。


男子(一部を除いて)は少し私に対しての態度変わってきてたけど、女子には避けられてたからな。ちょっと嬉しいかも。



「次の行事には一緒に参加しようね!」


『うんっ!次こそはぁ活躍できるよぉにぃ頑張るねっ』



両手を軽く握り顔の下にもってきて、にっこりと笑い返す。





「さて、男子野球はどーなってるかな?」



速水さんがそう言うと、ベンチに座っていたキノコヘッドの子が私達の方を振り返って「よぉ」と声を掛けた。


そろそろ名前覚えないとな......。護衛対象の名前覚えてないとか、伊黒さん達に知られたらシバかれるわ。


うっ、想像しただけで恐ろしい...。


ジクジクと痛む胃を抱えながら、点数の書かれているボードを見る。


1回 表 E組 3点


おぉ、凄い勝ってんじゃん!


私と同じ事を思ったのか、女子達は次々に声を上げた。


だが、男子から返ってきたのは歯切れの悪い返事だった。



「あー、ここまではね」

113話 不公平→←111話 日常へと



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小桜(プロフ) - 黒姫の夢さん» 心優しいコメントありがとうございます!本当に励みになります。黒姫の夢さんも書いてらっしゃるんですね。応援してます(^-^) (2021年11月19日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
黒姫の夢 - 更新、無理せずに頑張ってください。 とても面白かったです。 私も暗殺教室の夢小説を書いています。 体に気を付けてくださいね? (2021年11月19日 22時) (レス) id: 89b081aabc (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - おもちさん» コメントありがとうございます。更新楽しみにしてくれているのに、全然できなくてすみません……。来週テストが終わるので、その時は沢山更新します! (2021年11月12日 19時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
おもち - 更新楽しみにしています!テスト頑張ってください (2021年11月12日 19時) (レス) id: 31f3b0e2bf (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - カンナさん» コメントありがとうございます。もうすぐテスト期間に入りますので遅くなるかもしれませんが、精一杯頑張って更新します! (2021年10月30日 12時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:小桜 | 作成日時:2021年10月8日 22時

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