30話 大部屋にて3 ページ33
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「皆。この投票結果は男子の秘密な。知られたくない奴が大半だろーし。女子や先生に絶対に......」
磯貝か皆にそこまで話した時、ある方向を見てピシッと固まった。不思議に思った他の生徒も、そちらに顔を向ければ、
サラサラ
窓に張り付いてメモ帳に何かをメモっていった
超生物──殺せんせーの姿がそこにはあった。
「メモって逃げやがった!!殺せ!!」
前原が声を上げると同時に、彼らはナイフや銃を持って殺せんせーを追いかけ始めた。
「待てや、このタコ!!生徒のプライバシーを侵しやがって!!」
「ヌルフフフ。先生の超スピードはこういう情報を知るためにあるんですよ」
Aside
─in女子の大部屋─
「ビッチ先生まだ二十歳ィ!?」
「経験豊富だからもっと上かと思ってた」
「ねー」
「毒蛾みたいなキャラのくせに」
Oh......ビッチ先生、今何気にディスられましたよ。
「それはね、濃い人生が作る色気が...
誰だ今毒蛾つったの!!」
ツッコミが遅いよー。
てか私、そろそろ見回りに行かなきゃならん時間なんだけど。どうやって抜け出そう。
ビッチ先生が何か話しているが、私の耳には入ってこなかった。ごめんねぇ。
『カエデ』
「んー?どしたのー?」
『ちょっと抜けるねぇ。用事がぁあってぇ』
「こんな時間に?」
『うん。遅いけどぉ、大事な用事なんだぁ』
「そっか。分かった、皆には私から言っとくね」
『ありがとー♡』
さっすが、カエデ!私の気持ちを察してくれて助かるよ。
話の邪魔にならないように、ソロリソロリと部屋から出る。
ドタドタ!!
ん?騒がしいな。何かあったのかな?
まいっか。
うるさい足音は一旦忘れるとして、私は教員が寝泊まりしている部屋に向かった。多分、烏間先生がいると思うけど......。
『すみませぇん。友田ですけどぉ』
「入ってこい」
『しつれぇしまぁす』
やっぱ烏間先生いた。真面目だもんね。タコせんせーはどこだろ??
「どうしたんだ?こんな時間に」
『ちょっとぉ、話がありましてぇ』
「話?」
『はぁい...』
ヤバい......。これ後から絶対めんどくさくなるやつだよ。何て言い訳つけよ。
こんな時間に『用事あるんでー、旅館抜けていいっすか?』なんて聞いたら、「は??」って返ってきそう。
烏間先生とかに言われたら、その威圧だけで死ねる自信がある。
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小桜(プロフ) - 実力派エリートさん» うわぁぁ! 本当ですね、間違ってました! 私も英語が苦手なことがバレてしまった……。こんな初歩的なのに。教えていただきありがとうございます。訂正してきます! (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
実力派エリート - コメント失礼します。 I'm tired. の訳は私は疲れています。ではないでしょうか。違ったらすいません。 (2022年8月21日 10時) (レス) @page14 id: 4673827fe0 (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - nanako1201さん» ご指摘感謝いたします! 訂正しました! (2022年7月25日 17時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
nanako1201(プロフ) - 鬼にならんことをだと鬼になりますようにって意味になっちゃいますよ! (2022年7月23日 18時) (レス) @page16 id: ced68c71ce (このIDを非表示/違反報告)
小桜(プロフ) - 如月蛍さん» コメントありがとうございます!ご指摘感謝致します。全部直してきました!また誤字脱字がありましたら教えて頂けると有難いです......!(ボソッ (2021年8月17日 22時) (レス) id: 8b4a915ba2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:小桜 | 作成日時:2021年6月28日 22時